中村恩恵ダンサーズ・ヒストリー vol.1
3歳で家族と共にイタリアへ 生まれは横浜で、ひとつ違いの姉がいます。横浜といっても家の辺りは里山が広がるのどかな場所で、そこが私の原風景。実家は印刷業を営んでいましたが、私が3歳のときに父が突然仕事を辞め、両親と姉と私の家族4人でイタリアへ渡っています。 東京で幼稚園を経営していた祖母が、体調を崩したのを機に転地療法をすることにした。家族と共に移り住んだのが、横浜の中でも自然豊かなその場所でした。...
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3歳で家族と共にイタリアへ 生まれは横浜で、ひとつ違いの姉がいます。横浜といっても家の辺りは里山が広がるのどかな場所で、そこが私の原風景。実家は印刷業を営んでいましたが、私が3歳のときに父が突然仕事を辞め、両親と姉と私の家族4人でイタリアへ渡っています。 東京で幼稚園を経営していた祖母が、体調を崩したのを機に転地療法をすることにした。家族と共に移り住んだのが、横浜の中でも自然豊かなその場所でした。...
ロームシアター京都で開催された『京響クロスオーバー「バレエ×オーケストラ」~ニューイヤー・ガラ~』に出演されました。公演を終えた心境をお聞かせください。 ドンタク>とてもいい環境で素晴らしい方々と共に踊る機会に恵まれ、ただただうれしく思っています。何より無事に終わってほっとしています。 ミソン>こんなにすてきな劇場で、素晴らしいオーケストラ演奏で踊るような機会は韓国ではなかなかないので、本当にいい...
スタジオHIKARIのリニューアル記念としてこの春初演を迎える『現在・過去・未来 てんこもり』。作品の構想と、そのきっかけをお聞かせください。 森下>15年前のソロデビュー作から現在まで、代表作を再演したいわば森下真樹ベスト盤のような作品です。どんなものが代表作にあるかまず過去作品を振り返り、その中からいくつか選んでいきました。作品によっては通しで再演するものもあれば、抜粋して踊る作品もあります。...
この春、創流35周年『梅津貴昶の会』を歌舞伎座で開催。代表作であり大曲の『京鹿子娘道成寺』を披露します。 梅津>2歳6ヶ月のとき母に歌舞伎座へ連れて行かれ、はじめて観たのが『京鹿子娘道成寺』でした。昭和26年5月16日に開催された六代目中村歌衛門襲名披露の会で、今でも記憶に残っています。私が “芸の世界で生きていこう”と心に決めたのもそのときのこと。母には“あなたをあのとき歌舞伎座に連れて行ったば...
能の名作『班女』と『隅田川』に材をとったという新作『HANAGOー花子ー』。このふたつの演目に着目した理由をお聞かせください。 森山>まず、酒井はなさんに合う作品を選びたいという気持ちがありました。はなさんと共演するのは初めてです。日本を代表するバレリーナなので、僕が彼女をどう演出できるかいろいろ思い描いています。 『隅田川』は『班女』の後日談とされていて、両方の作品に花子(はなご)という女性が登...
バレエダンサーの首藤康之さん、ダンサー・振付家の中村恩恵さん、そして女優の秋山菜津子さんと、ジャンルを超えたパフォーマーが集う本作。白井晃さんが上演台本と演出を手がけ、演劇に身体性を取り入れた独自の手法でサルトルの会話劇に挑みます。 白井>はじめに首藤さんから“サルトルの『出口なし』はどうでしょう?”と言われたときは本当に驚きました。私自身学生時代に哲学書を読んでいたり、実存主義に惹かれていた時期...
澁澤龍彦さんとは交流があったそうですね。どんなご縁だったのでしょうか。 笠井>私はもともと大野一雄先生にダンスを習っていましたが、あるとき大野さんの稽古場に目つきの悪い男があらわれて、それが土方巽さんだった。私が土方さんの公演に初めて出たのが1965年の『バラ色ダンス—A LA MAISON DE M. CIVECAWA(ラ・メゾン・ド・ムッシュ・シブサワ)という作品で、それがある意味澁澤さんとの...
日本人初のヨーロッパ公立劇場芸術監督として活躍されている森優貴さん。先日、2019年の夏をもってレーゲンスブルク歌劇場ダンスカンパニーの芸術監督を退任すると発表されました。退任を決めた理由は何だったのでしょう? 森>理由はひとつではないけれど、ヨーロッパで経験を重ねてきて、日本で第二のスタートを切るなら今だと思った。自分も家族もどんどん歳を重ねていく中で、日本に帰るなら今だと考えました。 ただそ...
日本人初のヨーロッパ公立劇場芸術監督として活躍されている森優貴さん。先日、2019年の夏をもってレーゲンスブルク歌劇場ダンスカンパニーの芸術監督を退任すると発表されました。退任を決めた理由は何だったのでしょう? 森>理由はひとつではないけれど、ヨーロッパで経験を重ねてきて、日本で第二のスタートを切るなら今だと思った。自分も家族もどんどん歳を重ねていく中で、日本に帰るなら今だと考えました。 ただそ...
さわさんの映像作品『silts』をもとに、島地さんが作・演出を手がけるダンス作品『siltsーシルツー』。おふたりはもともとアート/ダンスに興味をお持ちだったのでしょうか。 島地>もともと絵を描くのは好きでした。だからといってものすごくアート好きという訳でもなくて、たまに美術館へ行くくらい。さわさんと一緒に作品をつくると決まった後、昨年11月にワタリウム美術館に展示されたさわさんの作品を観に行きま...
篠原聖一バレエ・リサイタル DANCE for Life 2018『アナンケ 宿命』。本作のテーマに『ノートルダム・ド・パリ』を取り上げたのは何故でしょう? 下村>新作のテーマを決めるにあたり、私の方から“『ノートルダム・ド・パリ』はどう?”とアイデアを出させていただきました。以前小林恭バレエ団の公演で初めてエスメラルダを踊らせていただいたとき、そのドラマ性が自分の中でぴたっときた覚えがあって。私...
12歳のとき出場したユース・アメリカ・グランプリ(YAGP)で優勝し、モナコ王立プリンセス・グレース・アカデミーに留学されています。モナコでの学生生活はいかがでしたか? 永久>YAGPで3校からスカラシップの申し出をいただきましたが、なかでもモナコ王立プリンセス・グレース・アカデミーは年間スカラシップだったのと、友だちが行っていたこともあり、迷うことなく決めました。中学一年の一学期だけ日本の学校に...
大学時代に演劇を囓って。 本籍は北海道で、幼少の頃から父の転勤でいろいろな場所を転々としてきました。舞台とは全く関係のない家庭で、子どもの頃親に舞台を観に連れて行ってもらったような記憶もないですね。少なくとも亡くなった父は、僕の仕事を全く違う世界だと受け止めていたような気がします。男三人兄弟で、兄と弟はサラリーマンをしています。だから自分でも何がきっかけでこうやって今でも続けられているのか、ちょっ...
グレアム・マーフィー×MADEの話題作『フロック(ドレス)』が日本初上陸! グレアム・マーフィーがマチュア・アーティスト・ダンス・エクスペリエンス(MADE)に振付けをし、2017年にオーストラリアで初演を迎えた『フロック(ドレス)』。オーストラリア・バレエの巨匠と高齢者カンパニーのタッグで注目を集めた話題作が、この秋日本初演を迎えます。 『フロック(ドレス)』の初演は2017年3月17日、タスマ...
キライだったモダンバレエ。 三人姉妹の末っ子で、上の姉とは9歳、二番目の姉とは7歳離れています。両親は男の子が欲しかったらしくて、三人目に期待をかけてはみたけれど、生まれてきたのはまた女の子。それでがっかりしたらしく、私の赤ちゃんの頃の写真ってほとんど残ってないんです。一度親に“生まれた時の写真くらいないの?”と聞いたら、“ない。ごめん”とあっさり言われてしまいました。 生まれは大阪で、5歳のとき...
ドロテ初のフィットネスDVD『パリ・バレエ・フィット』。映像では自ら講師となり、ストレッチ・有酸素運動・筋肉トレーニングの3つのトレーニングで構成された独自のエクササイズを紹介しています。 ドロテ>『パリ・バレエ・フィット』で紹介しているのは、私が日々実践しているトレーニングをベースにDVDのために考案したエクササイズです。これまでフィットネスのレッスンをした経験はなかったので、DVDを制作するに...
この夏開催される『音楽と舞踊の小品集』に出演し、マーサの振付作『ラメンテーション』を踊ります。本作はもともとマーサ自身が踊っていたソロ作品で、カンパニーの重要なレパートリーとしても知られています。 折原>『ラメンテーション』の初演は1931年。マーサが自身に振り付けた作品で、音楽家のルイス・ホーストが彼女のために選んだ曲で踊っています。以来マーサ・グラハム舞踊団のレパートリーとなり、代々のダンサー...
この秋初演を迎える熊谷さんの新作ダンス劇『上を向いて逃げよう』。本作のテーマ、創作のきっかけになったものとは? 熊谷>作品をつくるときはいつもタイトルから決めています。『上を向いて逃げよう』というタイトルにしようと考えたのは昨年の秋のこと。10月に上演したソロ公演のパンフレットにすでに次作の予定として載せていて、告知をしてしまったことで自分の尻を叩いているところもありますね(笑)。 僕は今年...
リン・テイラー・コーベット インタビュー キャロライナ・バレエで2012年に初演を迎え、大好評を博した『リトルマーメイド』。世界中で愛され、これまで映画化やミュージカル化もされてきたこのお馴染みの物語をバレエ化しようと考えたのは何故でしょう。 リン>『リトルマーメイド』で描かれているのは、ひとりの少女が成長していく物語です。マーメイドが王子さまを助け、想いを遂げるために自身の力で道を切り開い...
タイトルのトリプレット=“3”が意味するもの、そこに込めた想いとは? 近藤>最初にこの3人で話したときに、“トリプレット”という言葉を恩恵さんに教えてもらったのがはじまりでした。そこで“3”という数字に秘められたものの豊かさに驚かされて、ほうほう、“3”かと。これは面白いかもしれないぞと、それで“3”でいこうということになってーー。“3人寄れば文殊の知恵”とか、“3度目の正直”とか、“3”にまつわ...