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ダンサーズ・ヒストリー 中村恩恵 (3)

手づくりの稽古場で 姉妹のうちバレエを習ったのは私だけ。姉は幼い頃からヴァイオリニストになるよう親から託されていて、生まれたときすでに一番小さい子ども用のヴァイオリンから大人用のものまで全て揃えられていたと聞いています。姉はイタリアにいた頃からヴァイオリンを習っていて、その他にもソルフェージュを習い、ピアノを習い、絵を習い、習字やそろばんも習っていて、バレエを習う余裕はもはやありません。 実は私も...



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ダンサーズ・ヒストリー 中村恩恵 (2)

レッスンで“壁の花”に 自分からやりたいと言ったはずなのに、最初の頃はレッスンに行っても何もせず、壁に張りついてじっとしているような状態でした。教室に行くと緊張して、身体がひゅっと縮こまってどうしても動けない。母が呆れて“何もしないなら帰りますよ!”と言うのだけれど、頑なに動かない。その状態はかなり長く続いたように思います。 ずっと後の話ですが、私の娘もバレエを習いはじめた頃は教室に行ってもじっと...



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ダンサーズ・ヒストリー 中村恩恵 (1)

3歳で家族と共にイタリアへ 生まれは横浜で、ひとつ違いの姉がいます。横浜といっても家があったのは里山が広がるのどかな場所で、そこが私の原風景。実家は印刷業を営んでいましたが、私が3歳のときに父が突然仕事を辞め、両親と姉と私の家族4人でイタリアへ渡っています。 東京で幼稚園を経営していた祖母が、体調を崩したのを機に転地療法をすることにした。一家で移り住んだのが、横浜の中でも自然豊かなその場所でした。...



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笠井叡 新作公演『牢獄天使城でカリオストロが見た夢』インタビュー!

この春、世田谷パブリックシアターで新作『牢獄天使城でカリオストロが見た夢』を発表します。サブタイトルは“─ 天使館を通り過ぎ、遠く離れていったダンサーたちが今此処に ─”。作品創作のきっかけをお聞かせください。 笠井>天使館ができたのは1971年で、設立からかれこれ50年が経ちます。ただ今回の公演は50周年を記念するものではなく、旧天使館メンバーと新天使館メンバーが初めて合同で公演をするというのが...



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飯島望未『ドン・キホーテ』インタビュー!

Kバレエ カンパニー5月公演『ドン・キホーテ』で主演のキトリを踊ります。Kバレエ カンパニーには今回初登場となりますが、リハーサルの手応えはいかがですか。 飯島>『ドン・キホーテ』のリハーサルが始まったのは4月下旬。熊川版はとても難しいですね。音ごとに動作が組み込まれているのでステップ数が多く、テンポも速い。音の取り方も従来のものとは細かいところで違っていて、まずそれに馴れるのにひと苦労です。 パ...



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ジェームズ・ペット『ドリアン・グレイ』インタビュー!

イギリスの作家オスカー・ワイルドの小説『ドリアン・グレイの肖像』を題材に、新作『ドリアン・グレイ』を創作されます。この作品をダンス化しようと考えたのは何故でしょう。 ジェームズ>ドリアン・グレイに惹かれたのは、何よりその深く複雑なキャラクター。ドリアン・グレイという人物は内面と外面が違い、いろいろなレイヤーがある。リサーチをすればするほど終わりがなく、無限に探り続けられるような感覚があって。それを...



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チラ・ロビンソン『マクベス夫人』インタビュー!

クリストファー・マーニー振付作『マクベス夫人』に主演します。配役されたときの心境をお聞かせください。 チラ>マクベス夫人役と聞いたときはすごくうれしくて、思わず“やった!!”と叫んだくらい(笑)。私自身だんだん歳を重ねるにつれよりドラマティックな役に挑戦したいという気持ちが強くなっていて、そういう意味でもマクベス夫人という役はこれ以上ないキャラクターだと感じています。マクベス夫人は夫に対してとても...



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クリストファー・マーニー『マクベス夫人』インタビュー!

ファビュラ・コレクティブのトリプルビル「HUMAN.」で、シェイクスピア四大悲劇『マクベス』をもとにした新作『マクベス夫人』を発表されます。マクベス夫人をテーマに選んだ理由は何故でしょう。 クリストファー>今回この新作を作るにあたり、いわゆる『マクベス』のストーリー全体をダンス化するのではなく、マクベス夫人に焦点をあてたいと考えました。特に取り上げたいのはマクベス夫人が狂死に至るラストの部分で、い...



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トラヴィス・クローセン=ナイト『Everything Would Be Nonsense』インタビュー!

今年8月、新国立劇場で『不思議の国のアリス』を題材にした新作『Everything Would Be Nonsense』を発表します。『不思議の国のアリス』をテーマに取り上げようと考えたのは何故でしょう。これまでさまざまなアーティストが『不思議の国のアリス』に取り組んできましたが、トラヴィスさんはどのようにアプローチしようと考えていますか。 トラヴィス>今回のトリプルビルで面白いのは、三作ともイギ...



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Kバレエ カンパニー 新プリンシパル日髙世菜インタビュー!

Kバレエ カンパニー3月公演『白鳥の湖』でオデット/オディールを踊ります。今年1月にプリンシパルとして移籍入団した直後の主演デビューということで、今大きな注目が集まっていますが、現在の心境とリハーサルの手応えをお聞かせください。 日髙>日本で全幕を踊ること自体初めてで、緊張感がありますし、プリンシパル入団させていただいたことでプレッシャーもすごく感じています。何より『白鳥の湖』での主演デビューとい...



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Kバレエ カンパニー プリンシパル堀内將平インタビュー!

Kバレエ カンパニー12月公演『くるみ割り人形』で主演のくるみ割り人形/王子を踊ります。リハーサルの手応えはいかがですか。 堀内>『くるみ割り人形』に主演するのは一昨年に続き2度目です。前回踊ったときより大幅に向上したいと考えていて、今また新たにいろいろなことに手を加えている最中です。『くるみ割り人形』はグラン・パ・ド・ドゥがとにかく大変で、体力的な負担もかなり大きい。とりわけソロは難しいジャンプ...



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山田うん『NIPPON・CHA!CHA!CHA!』インタビュー!

如月小春の戯曲をもとに、山田うんさんが構成・振付・演出を手がける『NIPPON・CHA!CHA!CHA!』。ダンス版と演劇版の二部構成という異例のスタイルでの上演ですが、これは山田さんの発案だったそうですね。 山田>もともとは“この戯曲でダンス作品の創作をしてみないか”というお話でしたが、台本がとても素晴らしかったので、まず演劇で観たいと思いました。この戯曲を煮たり焼いたり切ったり貼ったりとコラー...



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小林ひかる・平野亮一・高田茜『輝く英国ロイヤルバレエのスター達』インタビュー!

2020年1月に東京で初開催を迎える『輝く英国ロイヤルバレエのスター達』。ガラ公演を日本で開催しようと考えた動機は何だったのでしょう。 小林>まず一番の目的として、バレエを観に来る日本のお客様の層を広げたいという想いがありました。公演のプロデュースを手がけるのは今回が初めてです。現役時代は踊りの方に専念していたので、イメージはあってもそこまで具体的なことは考えていませんでした。今こうしてプロデュー...



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熊谷拓明『北の空が赤く染まるとき四十男がこうべを垂れる』インタビュー!

この秋ソロ公演『北の空が赤く染まるとき四十男がこうべを垂れる』を上演される熊谷さん。一人ダンス劇のスタイルで、計25日間・全40公演を敢行されます。 熊谷>この公演を決めたのは二年前。僕のこれまでの最多公演は『嗚呼、愛しのソフィアンぬ』(2017年10月)で、今回の会場と同じAPOCシアターで10日間連続計15回公演を行っています。 『嗚呼、愛しのソフィアンぬ』で15ステージやり終えたとき、疲れは...



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中村恩恵ダンサーズ・ヒストリー vol.6

ノー・プランでNDTを退団 NDTを辞めたときは全くのノー・プラン。“カンパニーを退団した、さぁ、何をしようかな”という状態でした。 もともと将来の展望をいろいろと立てるタイプではなくて、今もそう。例えば数学の問題を解くとする。問題を見て“これならこういう展開で進めば答えまで辿り付きそうだな”と閃きが生まれてきたりするけれど、そこであせって答えを出さずに、あえてひとつひとつ道筋をつけて解いていく。...



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中村恩恵ダンサーズ・ヒストリー vol.5

海外ツアーで世界を巡る カンパニーを世界中に連れていってあげたい、ダンサーに世界を見せてあげたい、という気持ちがキリアンの中に強くあり、実際当時はとてもたくさん海外ツアーがありました。もちろんツアーにはキリアンも同行します。カナダ、アメリカ、アルゼンチン、ブラジル、南アフリカ、ロシア、イスラエル、韓国、ニュージーランド、オーストラリア……。カンパニー自体の最盛期でもあり、世界中どこに行ってもNDT...



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中村恩恵ダンサーズ・ヒストリー vol.4

キリアンとのはじめての創作『Bella Figura』 私がキリアンと一緒にはじめて創作したのは25歳のとき。『Bella Figura』にオリジナルキャストとして出演しています。キリアンとの創作はとても大切な時間で、NDTに在籍していた9年間の中でもとりわけ大きな出来事でした。 振付家のキャリアの中で、キリアンの創作法も時代ごとに変遷がありました。20代と若くしてNDTの芸術監督になったキリアン...



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中村恩恵ダンサーズ・ヒストリー vol.3

見よう見まねで覚えたレパートリー NDT1はひとつひとつのリハーサルにかける時間が短く、それはNDT2との大きな違いでした。例えば、次のツアーでキリアンの『Falling Angels』を上演します、今日からリハーサルがはじまります、音楽をかけました、全員本気で踊っています、はいリハーサルはおしまい、です。レパートリーの振付はダンサー全員知っているので、逐一教えてなんてくれません。 新作は基本的に...



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中村恩恵ダンサーズ・ヒストリー vol.2

黒鳥のグランフェッテでプロ・デビュー 大学進学は考えていませんでした。“コンクールの結果がダメだったら?”とは考えていなかったけれど、かといってその先の具体的な計画も全くなかった。同級生はどんどん進路が決まっていくのに、私は“これからどうしよう?”と模索しているような状態です。親も心配ですよね。 当時は海外のバレエ団の情報源といえば、ダンス専門誌をチェックしたり、周りの人たちから話を聞く程度。たと...



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元カンパニー・ウェイン・マクレガー、ジェームズ・ペット×トラビス・クローセン=ナイト『Elevation―昇華―』インタビュー!

おふたりのデュオと各々のソロ作品の三作品で構成された舞台『Elevation―昇華―』。うちデュオ作品『Informal Between』は昨年12月にサドラーズ・ウェルズ劇場で初演を果たし、高い評価を得ています。 トラビス>『Informal Between』はジェームズとふたりで創作した作品です。ジェームズとはカンパニー・ウェイン・マクレガーに所属していた頃から一緒に創作をはじめて、たびたび作...



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