フランソワ・シェニョー&ニノ・レネ『不確かなロマンス—もう一人のオーランドー』彩の国さいたま芸術劇場で12/19に公演(他京都、北九州公演あり)

新型コロナウィルス禍で、今年は多くの来日公演が中止になってしまいましたが、ダンスのジャンルでは本当に久しぶりに、フランスからの来日公演が実現します。ダンスファンのみならず、オペラやスペイン音楽、バロック音楽に興味を持つ方にとっても、妖しく美しく耽美的で、とても刺激的な公演で見逃せず、楽しみです。

現在、すでにフランソワ・シェニョーはじめ、カンパニーは全員来日しており、14日間の隔離生活を送って公演に備えているとのことです。

フランソワ・シェニョー&ニノ・レネ『不確かなロマンス—もう一人のオーランドー』

(c)Nino Laisné

日本ツアー公式サイト

https://rohmtheatrekyoto.jp/lp/romances_saitama_kyoto_kitakyushu/

フランスで今最も注目を集めるアーティストの一人、ダンサー・歌手・振付家で歴史研究家でもあるフランソワ・シェニョー、造形
作家・映像作家・音楽家であるニノ・レネ
ジャンルを超えた才能あふれる2人のアーティストが4年におよぶ研究の末、共同演出した『不確かなロマンス−もう一人のオーラ
ンドー』が遂に日本にやってきます。2017 年に初演し、その後アヴィニョン国際演劇祭やフランス国立シャイヨー劇場では完売とな
り、一躍シェニョーの名が広く世界に知られるきっかけとなった傑作です。

(c)Nino Laisné

現代にオペラ=バレエを蘇らせたとも言える本作は三場で構成され、シェニョーがスペインを舞台に不確かなジェンダーの3人を演じながら、性を超越し、歌い踊ります。登場するのは、男装の少女戦士、フェデリコ・ガルシア・ロルカの詩でも知られる両性具有の聖ミカエル(サン・ミゲル)、そして魅惑的で狂気をはらんだアンダルシアのジプシー ラ・タララ。それぞれのキャラクターが、ある時は男性的な声、ある時はカストラートを思わせる女性的な声で歌い、バロックダンスやフラメンコ、民族舞踊などを混合しながら竹馬やハイヒールなど不安定な状態に身を置き、踊ります。その変容の様はサブタイトルにもあるように、時代や性別を超えて生きる美貌の青年貴族が主人公のヴァージニア・ウルフの小説『オーランドー』を思わせます。

(c)Nino Laisné

本作品のもう一つの注目すべき点は、400 年におよぶスペイン音楽をアレンジし、4人の音楽のスペシャリストが生演奏を繰り広げることです。テオルボ/バロックギター、バンドネオン、ヴィオラ・ダ・ガンバ、パーカッションにより異なる時代の音色が出会い、シェニョー
の歌・ダンスと共に絢爛な時間の旅に観る者を誘います。
ダンス、演劇、美術、音楽を含めたアートを愛好するすべての人にとって必見の舞台です。

(c)Nino Laisné

フランソワ・シェニョーFrançois Chaignaud

フランス・レンヌ生まれ。6歳からダンスをはじめ、2003年パリ国立高等音楽・舞踊学校卒業。その後、ボリス・シャルマッツ、エマニュエル・ユイン、アラン・ブファール、ジル・ ジョバンといった多くの振付家やダンサーとコラボレーションを展開。『不確かなロマンス-もう一人のオーランドー』(2017年)のような官能的かつ崇高な作品で、ダンスにおける肉体的な厳密さ、歌の何かを喚起する力、さらには、歴史的な言及の間に立ち上がる空間において、身体の可能性を追求してきた。2005年以来、セシリア・ベンゴレアと共にカンパニーVlovajob Pruを結成し、『TWERK』、『DUB LOVE』、などを世界各国で発表し、高い評価を得ている。また彼らは、リヨン・オペラ・バレエ、ロレーヌ国立バレエ団、ヴッパタール舞踊団など欧州の重要なダンスカンパニーに作品を提供している。

ニノ・レネ/Nino Laisné

映像と写真を軸に、現代美術、映画、音楽などジャンルを横断して活動するアーティスト。フランス・ボルドーのÉcole Supérieure des Beaux-Arts de Bordeauxで映像と写真を専攻し、2009年卒業。歴史的および社会学的要素、芸術、伝統、キャバレーそしてオペラなどを通じて展開される彼のプロジェクトはポルトガル、ドイツ、スイス、エジプト、中国、アルゼンチンといった国々でも発表され、レジデンスによる新作制作の委嘱も定期的に受けている。また、最近のビデオ・プロジェクトは、マルセイユ国際ドキュメンタリー映画祭(フランス)、香港のPapay Gyro Nights Art Festival、トルーカ国際映画祭(メキシコ)など、各地の映画館やフェスティバルで上映されるなど、注目を集めている。マドリッドのアカデミー・ド・フランスのメンバーであり、カサ・デ・ヴェラスケスのレジデント・アーティスト。

●上演作品
演目:Romances inciertos – un autre Orlando
コンセプト:フランソワ・シェニョー、ニノ・レネ
演出・音楽監督:ニノ・レネ 
振付・出演(歌唱・ダンス):フランソワ・シェニョー
演奏:ジャン=バティスト・アンリ(バンドネオン)
フランソワ・ジュベール=カイエ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
ダニエル・ザピコ(バロックギター、テオルボ)
ペレ・オリヴェ(パーカッション)
上演時間:約 70 分(途中休憩なし)
世界初演:2017 年 9 月 ラ・バティ・フェスティバル(ジュネーヴ・スイス)

(c)Nino Laisné

●公演情報
日時:2020 年 12 月 19 日(土)19:00 開演 (全1公演)
会場:彩の国さいたま芸術劇場 大ホール

https://www.saf.or.jp/stages/detail/7912/

※「国際的な人の往来再開に向けた段階的措置」に基づき、日本への入国に際して水際措置、防疫措置を行う必
要があり、当初予定しておりました公演日程を上記の1回公演に変更することとなりました。
チケット料金(税込・全席指定):
一般:S席 5,000 円/A席 4,000 円 U-25*:S席 3,000 円/A席 2,000 円
メンバーズ:S席 4,500 円/A席 3,600 円 *公演時、25 歳以下対象。入場時要身分証明書

[チケット取扱い]

SAFチケットセンター
https://www.ticket.ne.jp/saf/(24時間購入可)
Tel. 0570-064-939(休館日を除く10:00-19:00)

彩の国さいたま芸術劇場(窓口・電話)
Tel. 0570-064-939(休館日を除く10:00-19:00)

埼玉会館
(窓口のみ/休館日を除く10:00-19:00)

チケットぴあ
Tel. 0570-02-9999[Pコード:503-880]
http://t.pia.jp

イープラス
http://eplus.jp

[ 京都公演 ]
12 月 21 日(月)19:00 開演
会場:ロームシアター京都 サウスホール
料金:一般:4,000 円 ユース(25 歳以下):2,500 円 18 歳以下:1,000 円
お問合せ:ロームシアター京都 075-746-3201 https://www.rohmtheatrekyoto.jp
主催:ロームシアター京都(公益財団法人京都市音楽芸術文化振興財団) 京都市

[ 北九州公演 ]

12 月 23 日(水)19:00 開演
会場:北九州芸術劇場 中劇場
料金:一般:4,500 円 ユース:2,500 円(24 歳以下・要身分証提示)ほか
お問合せ:北九州芸術劇場 Tel. 093-562-2655(10:00~18:00)http://q-geki.jp/
主催:公益財団法人北九州市芸術文化振興財団

 

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