日本国内の緊急事態宣言は解除されましたが、劇場で公演を観ることができるようになるまでは、まだしばらく時間がかかりそうです。
海外の例では、バイエルン国立劇場では毎週月曜日にダンスのソリストやパ・ド・ドゥ、歌手や室内楽による無観客公演が行われており、オンラインでオンデマンドにて視聴することができます。
https://www.staatsoper.de/en/staatsopertv.html?no_cache=1
バレエ公演の再開のニュースといえば、封じ込めに成功したニュージーランドの、ロイヤル・ニュージーランド・バレエが5月、6月に行われる公演を8月20日からに延期し、国内ツアー公演を行うと発表されました。しかし例えばパリ・オペラ座はほぼ年内の公演は難しいという報道が流れてきています。先日はフランスのテレビ番組に、ドロテ・ジルベール、レオノール・ボラック、ジェルマン・ルーヴェ、フランソワ・アリュが出演して踊りました。
この投稿をInstagramで見るTrès heureux d’avoir pu participer à cette merveilleuse émission @france2 #legrandechiquier !
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まだなかなか劇場が開かない中、ダンサーたちはどのように過ごしているのでしょうか?いくつかのユニークな動画をご紹介します。
オーストラリア・バレエの「ジゼル」のウィリたちが隔離中に何をしているのか…アルブレヒトへの復讐の相談でした。
ミルタ姐さんがカッコよくて最高です。途中出てくる映像は近藤亜香さんのジゼルと、新国立劇場バレエ団の『不思議の国のアリス』にゲスト出演する予定だったタイ=キング・ウォール。自宅隔離中のウィリたちの一人に渡邊綾さん(爪を磨きまくっています)。非常に秀逸な編集です。元プリンシパルのダニエル・ロウが演出、振付を手掛けているのですね。
ソルトレイクシティのバレエ団、バレエ・ウェストでは懐かしの青春映画『フットルース』の音楽を使い、足先だけで音楽を表現しています。ポワントワークだけで音楽を表現するテクニックの素晴らしさ(一部はスニーカーや靴下)時々ワンちゃんや赤ちゃんが参加するのも可愛い。
アメリカン・バレエ・シアター(ABT)のダンサーたちは、遠隔で『ラ・バヤデール』の影の王国を踊っています。美しいですね。
オーストリア、ドイツ、ポーランド、オランダなどでは、換気や消毒など万全の注意を払ってソーシャルディスタンスを保った状態で、クラスレッスンや少人数のリハーサルなどが始まっているようです。安全を確保した上で公演が再開される日が待ち遠しいですね。