Kバレエカンパニー・プリンシパル浅川紫織の引退発表、最後の『白鳥の湖』3月21日開幕迫る!

 Kバレエカンパニー・プリンシパル浅川紫織が、今秋の『ロミオとジュリエット』を最後に引退することを発表した。その記者会見が3月14日に都内で行われた。浅川は、2003年に17歳でKバレエカンパニーに入団し、トップバレリーナとして16年間走り続けてきた。

 熊川芸術監督曰く、「浅川は容姿と素晴らしい脚力、トップバレリーナとして必要不可欠な条件がそろったバレリーナ。浅川に失望させられたことは一度もない。これまで彼女にはたくさんの夢を見させてもらいました。Kバレエの初期メンバーとして長きにわたって活躍し、名バレリーナとして輝いてくれたことを心から感謝しています」

 熊川の謝辞を受け、浅川は眼を真っ赤にしながら、「じつは6年前に股関節の大怪我をして以降、いつ歩けなくなるか、いつ踊れなくなるかという状況を抱えながら踊っていたので、怪我をした段階からある程度覚悟を決めていました。プリンシパルという責任ある立場からも色々考え、一言で語るのは難しいんですが…今回の決断をしました」と複雑な胸の内を語った。

 そして今後は、「これまでは踊ることがすべてだと思っていましたが、これからは他の方面から多角的にバレエに関わっていきたい」と笑顔を見せ、熊川も「切ない気持ちはありますが、今後もKバレエの仲間の一員として一緒に活動していけるということで、バレエの魅力を後輩たちに伝えていってもらえたらと思います」と温かく見守った。

 『白鳥の湖』の公開リハーサルでは、ジークフリード役の宮尾俊太郎と息の合ったパートナリングを見せた。「今また踊れることが幸せです。自分のすべてを投じたい」。

 



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