デヴィッド・ビントレーが、バーミンガムロイヤル・バレエの芸術監督を2019年に退任

デヴィッド・ビントレーが、バーミンガムロイヤル・バレエの芸術監督を2019年7月末に退任することが、バレエ団より発表されました。

https://www.brb.org.uk/post/david-bintley-cbe-to-step-down-as-director-at-the-end-of-our-2018-19-season

1995年より、ピーター・ライトの後継者としてバーミンガムロイヤル・バレエの芸術監督を務めてきたビントレー。ダンサーとして在籍した期間を含めると42年間もここで働いていたことになります。23年間の間に、全幕作品を10作品と1幕の作品を12作品振り付けました。さらに、他の振付家による新作も21作品委嘱し、来シーズンは4つの新作が上演されます。

新作だけでなく、古典のレパートリーも充実しているバーミンガムロイヤル・バレエは、ビントレーの貢献無くして今の姿はなかったことでしょう。また、バーミンガムロイヤル・バレエの芸術監督と並行して、2010年より4年間、新国立劇場バレエ団の芸術監督も務め、その間に『アラジン』と『パゴダの王子』という2つの素晴らしい全幕作品を振付け、また小野絢子さん、米沢唯さんなどの才能を育てて、海外ゲストに依存しない、現代作品も踊りこなすことができるクオリティの高いバレエ団へと成長させました。

後任は未定で、これから後継者を公募することになります。

ビントレーがバーミンガムロイヤル・バレエの芸術監督を退任する理由は、世界中から引きも切らない振付作品の依頼に対応するため、とのことです。ぜひまた、新国立劇場バレエ団のために新作を振付けてほしいものだと思います。

一方で、バーミンガムロイヤル・バレエは公的援助が減らされていて、上演する予定だった『ラ・バヤデール』を資金不足で断念して他の作品に置き換えるということを強いられたりしていました。


なお、ビントレー率いるバーミンガムロイヤル・バレエは、今年5月に来日公演を行います。ビントレー時代最後の来日公演となります。
https://www.nbs.or.jp/stages/2018/brb/index.html

「眠れる森の美女」プロローグ付全3幕

5月18日(金)18:30
(オーロラ姫):アリーナ・コジョカル / (王子):マチアス・ディングマン

5月19日(土)14:00
(オーロラ姫):デリア・マシューズ / (王子):ブランドン・ローレンス

5月20日(日)14:00
(オーロラ姫):アリーナ・コジョカル / (王子):マチアス・ディングマン

「リーズの結婚」
全2幕

5月25日(金)19:00
(リーズ):平田 桃子 / (コーラス):マチアス・エイマン

5月26日(土)14:00
(リーズ):セリーヌ・ギッテンス / (コーラス):タイロン・シングルトン

5月27日(日)14:00
(リーズ):平田 桃子 / (コーラス):マチアス・エイマン

会場
東京文化会館(上野)


また、新国立劇場バレエ団では、来シーズン「アラジン」が上演されます。



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