マニュエル・ルグリが2020年にウィーン国立バレエ芸術監督を退任

ウィーン国立バレエの芸術監督を2010年から務めているマニュエル・ルグリは、現在の契約期間が切れる2020年で退任することが発表されました。

https://kurier.at/kultur/staatsballett-manuel-legris-hoert-2020-auf/301.756.139

ルグリは、自身のInstagramでも任期を延長しないことについて、声明を発表しています。

「ここ数か月の間、今後のカンパニーとの関係の将来について多く考えてきました。いずれにしても、関係者にとって必要な準備ができるように十分な時間を与えるために、早急に結論を出す必要だったことが明らかでした。私の人生の新しい章を始めるためには2020年は良い区切りであると信じているし、ウィーン国立歌劇場でのリーダーシップの変更を反映するカンパニーにとっても、新しい出発点となるにはいいタイミングだと思います。」

ルグリは2015年10月に、2020年8月末まで任期を延長する契約を結びました。

「パリ・オペラ座で引退をした直後の2010年に、ウィーン国立バレエで芸術監督の仕事をオファーされたことを深く感謝しています。この仕事に就いた1日目から、完全に新しくて責任のとても重いこの仕事を非常に重要なものととらえ、”私のカンパニー”にすべてのエネルギーと集中力を注いできました。今までの7年間のイベントに満ちて実り多い年月を振り返ると、喜びと幸福さに満たされています。現時点までにおいてこんなにも多くのことを達成し、「今日、ウィーン国立バレエはオーストリア、ウィーンだけでなく、国際的にも高い評価を獲得した」といえると信じています。私のウィーン国立バレエとの旅路はまだまだ終わりません。まだ丸ごと3つのシーズンが残っており、たくさんの素晴らしく意欲的なプロジェクトがあり、私は自分のすべてを与えるつもりです」

「この機会に、現在のウィーン国立歌劇場の総裁であるドミニク・マイヤーに深い感謝の意を伝えたいと思います。彼が私をバレエ監督に任命してくれ、彼がいなければ、このバレエ団との素晴らしい冒険は実現できませんでした。彼の継続的な支援をいつも感じてきました。彼は継続的にカンパニーを、劇場のうちでも外でも支援してくれました。また、次期ウィーン国立歌劇場の総裁Bogdan Roščićが私を信任してくれたことにも感謝します。私は、彼にこのカンパニーがどれほどの意味を持っているかを強調してきて、彼は、私の後任探しと、マネジメントの引継ぎにおいて私の全面の信任を得ています」


ルグリは、ハンブルグ・バレエでのヌレエフ版「ドン・キホーテ」のカンパニー初演の振付指導を行っていました。ファーストキャストは菅井円加さんとアレクサンドル・トルシュです。


2020年はまだ先ではありますが、果たしてルグリは次はどうするのでしょうか、とても気になります。



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