セルリアンタワー能楽堂<伝統と創造シリーズ>「老松」

渋谷のセルリアンタワー能楽堂で、2008 年より継続して上演している“伝統と創造シリーズ”第 9 弾は、国内外で精力的に活動を行う振付家・ダンサーの黒田育世さんによる、古典能「老松」を元にしたオリジナル作品
『老松 -OIMATSU』です。


http://www.ceruleantower-noh.com/lineup/2017/20171210.html

古典能「老松」は菅原道真の「飛梅伝説」を題材にした作品。ある春の日、夢のお告げに導かれた都人の前に、長寿の象徴である松の精、春を告げる美しい梅の精や鶯が現れ、この世を寿ぐという祝言性の高い内容となっています。

『老松 -OIMATSU』では、時を経て目覚めた老松たちがこの現代を寿いでいく姿を、世代やジャンルを超えたコラボレーションに挑戦し続ける能楽師・津村禮次郎さんと、今年 4 月に紫綬褒章を受章し、古典からコンテンポラリー作品まで多彩な表現力で観客を魅了するダンサー・酒井はなさん、そして黒田育世さんの 3 人で描きます。今回が初顔合わせとなる濃密なコンビネーションに期待が高まります。

セルリアンタワー能楽堂 伝統と創造シリーズ vol.9 『 老松 -OIMATSU 』
日 時
2017 年 12 月 10 日(日)15:30 開演
      12 月 11 日(月)19:30 開演
      12 月 12 日(火)18:30 開演
※開場時間は、開演の 30 分前となります。

注 現在、A(正面)席はほとんど埋まっているようですが、B(脇正面)席が橋掛かりにも舞台にも近く、出演者の表情もしっかりと見えるので、お勧めだそうです。

会 場 セルリアンタワー能楽堂
〒150-8512 東京都渋谷区桜丘町 26-1(東京・渋谷 セルリアンタワー東急ホテル B2F)

演出・振付 黒田育世
出  演  津村禮次郎、酒井はな、黒田育世
使 用 音 源 シューベルト:「死と乙女」/ウィーン弦楽四重奏団(カメラータ・トウキョウ CMCD-15004)


森山開次さん、小尻健太さんなど数々のダンサーとコラボレーションをして来て、その活動を追ったドキュメンタリー映画「躍る旅人 能楽師・津村禮次郎の肖像」も公開された重要無形文化財保持者の津村禮次郎さん、今年紫綬褒章を受章し、バレエにとどまらず、ますます活躍の幅が広がる酒井はなさん、日本を代表する振付家の一人である黒田育世さんという、とても刺激的なタッグによるこの作品、とても面白そうです。

「老松」についても語っている黒田育世さんのインタビュー記事
http://dancerssupport.com/interview/1780/

伝統と創造シリーズとは
能楽堂という日本の伝統的な様式を持つ空間を、コンテンポラリーの振付家がどのように解釈し、扱っていくかを問う企画。2008年より継続して制作している。

<ミニ情報>
セルリアンタワー能楽堂では、公演などがない日には施設見学も承っておりますので、ダンスファンの方が特に気になるお席から舞台の見え方なども確認していただけます!<ご予約不要ですが、下記にて見学可能な日時をご確認ください>
http://www.ceruleantower-noh.com/calendar/

※なお、あいにく「老松」公演の前は見学可能な日がないのですが、今後も公演は予定されていますので、お気軽にお越しください、と施設見学をお待ちしているとのことです。



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