ノンフィクションW ワガノワ 名門バレエ学校から世界へ 〜二人の少女の物語〜

WOWOWで8月20日に「ノンフィクションW ワガノワ 名門バレエ学校から世界へ 〜二人の少女の物語〜」というドキュメンタリーが放映されます。

http://www.wowow.co.jp/detail/110023/-/01

8/20(日)よる8:30 WOWOWプライム
8/31(木)深夜1:00 WOWOWプライム

これは、やはりWOWOWで2016年に放送した「ノンフィクションW ワガノワ 名門バレエ学校の秘密 〜くるみ割り人形への110日〜」に登場した、ワガノワ・アカデミーの二人の生徒、ヴェーラ・セゴーワエレオノラ・セヴェナルドのその後を追ったものです。

「ノンフィクションW ワガノワ 名門バレエ学校の秘密 〜くるみ割り人形への110日〜」は、ワガノワでの熾烈な主役争いをシビアに追った、大変興味深いドキュメンタリーでした。その後の二人の様子が見られるのは、とても楽しみです。

2016年に放送した「ノンフィクションW ワガノワ 名門バレエ学校の秘密 〜くるみ割り人形への110日〜」では、ロシア・サンクトペテルブルクにあるバレエ学校ロシア国立ワガノワ・バレエ・アカデミーに通う子どもたちの熾烈な主役争いに迫った。今回は登場した2人の少女にスポットを当て、彼女らのシーンを再編集、さらにその後を追う。

1738年に設立されたワガノワはロシア最古のバレエ学校で、バレエ史に残るダンサーを多数輩出してきた。8年制の学校だが、難関を突破し入学しても、才能を見限られた者は容赦なく退学させられる。ワガノワでは毎年クリスマス公演が開催される。会場はマリインスキー劇場。ヴェーラ・セゴーワは8年生当時、主役の最有力候補だったが本番直前のミニコンサートで失敗し降板。1学年下のエレオノーラ・セヴェナルドに役を譲った苦い経験がある。

そんなヴェーラも2016年夏に卒業。結局憧れのマリインスキーバレエ団ではなくドイツのバイエルン国立バレエ団への入団を選択。ワガノワ出身の芸術監督に誘われての入団だったが、最初から最前列で踊れるほど甘くはなく、群舞の一員として厳しい練習を重ねている。一方、順調に学生生活を送っていたエレオノーラも卒業を控え進路決断の時を迎えた。6月、マリインスキー劇場での卒業公演の舞台に立つエレオノーラ。果たして彼女はどんな未来を選択したのか。(2017年)

ここでは言及されていませんが、エレオノラ・セヴェナルドはロマノフ王朝末期にマリインスキーに君臨したプリマ・バレリーナ・アッソールタ、マチルダ・クシェシンスカヤと血縁関係にあり、またワガノワでも最も優秀な生徒として注目を浴びてきました。そして最近のワガノワ最優秀生徒の例にもれず、マリインスキー・バレエではなく、ボリショイ・バレエに入団を決めたそうです。


この番組のプロデューサーを務めた方のインタビューが毎日新聞のWebに載っていましたが、大変興味深い話が書いてあります。
https://mainichi.jp/articles/20170815/dyo/00m/200/003000c

――番組を作る上でうれしかったこと、逆に大変だったエピソードは?

 番組で追った少女のうち1人が卒業後、独バイエルン国立バレエ団に進んだのですが、新芸術監督を迎えたばかりでさまざまな論議が巻き起こっている最中だったため、なかなかバレエ団の取材ができなかったのが大変でした。一般的にも、多くの少年少女たちがしのぎを削って役獲得を目指しているところ、特定の人に取材カメラが入ること自体、不穏な空気を巻き起こすようでした。

 もともと役を巡っての熾烈(しれつ)な争いを中心に「スポ根」的なストーリーを想定していたのですが、ライバルや誰かとの比較で……というよりは「自己」を確立し「少女」から大人のプロバレリーナとして羽ばたいていく過程を描けたと思います。


エレオノラ・セヴェナルドを取り上げたロシアの番組(ワガノワ・アカデミーの公式YTチャンネルより)

ペテルブルグのバレリーナ―クシェシンスカヤの回想録
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