ロイヤル・バレエ来春の「冬物語」「ジゼル」のキャスト

ロイヤル・バレエは2016-17シーズンが終わりましたが、来シーズンの演目のうち、まだ主演が発表されていなかった公演のキャストが発表されています。

「冬物語」
http://www.roh.org.uk/productions/the-winters-tale-by-christopher-wheeldon

「ジゼル」
http://www.roh.org.uk/productions/giselle-by-peter-wright

「冬物語」は、先日終わったばかりのオーストラリア、ブリスベン公演でも上演された作品です。ポーリーナ役を演じていたゼナイダ・ヤノウスキーが引退し、またレオンテスを演じていたベネット・ガートサイドはプリンシパル・キャラクター・アーティストとなったため外れました。

注目は、怪我で長らく舞台から遠ざかっていて、2016-17シーズンの終盤で少しずつ舞台に復帰していた金子扶生さんが、ハーマイオニー役に抜擢されたことです。2月24日と3月21日に出演します。レオンテス役はフェデリコ・ボネッリ。(ペルディータ役は高田茜さん)

また、オーストラリア公演で、怪我をしたティアゴ・ソアレスの代役としてレオンテス役を演じた平野亮一さんが、今回は最初からキャスティングされています。2月16日と3月20日、ハーマイオニー役はクレア・カルヴァート。

レオンテスの友人、ボヘミア王ポリクセネス役を、「バレエ・ボーイズ」のルーカスが演じます。この役、他にもリース・クラークやマシュー・ボールなど若手が演じる予定となっており、世代交代を印象付けます。


「ジゼル」で大きな話題となりそうなのが、ナタリア・オシポワが主演する回で、デヴィッド・ホールバーグがゲスト出演することです。このペアは、以前ABTで共演して素晴らしいパートナーシップだと絶賛されました。

また、前回の上演ですでに踊っているものの、高田茜さんがジゼル役(アルブレヒトはスティーヴン・マックレー)、平野亮一さんがアルブレヒト役(ジゼル役はサラ・ラム)を踊る予定となっています。それぞれ2回ずつ踊ります。

今回プリンシパルに昇進したヤスミン・ナグディ、そしてやはり若手プリンシパルのフランチェスカ・ヘイワードがジゼル、またマルセリーノ・サンベがアルブレヒト役デビューをします。


「冬物語」はオーストラリアへのツアー公演でも上演されたことですし、次のロイヤル・バレエの来日公演にもぜひ持ってきてほしい演目ですね。このように日本人キャストが、演劇的な作品で活躍するのをぜひ観てみたいなと思います。「冬物語」はナショナル・バレエ・オブ・カナダで上演されたのを観ていますが、実際の舞台はDVDの映像よりずっと面白い作品となっています。



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