ユルギータ・ドロニナがENB(イングリッシュ・ナショナル・バレエ)に入団

イングリッシュ・ナショナル・バレエENB)の来日公演(「コッペリア」にゲスト出演するユルギータ・ドロニナが、ENBにリード・プリンシパルとして入団することが発表されました。

https://www.ballet.org.uk/blog-detail/welcoming-jurgita-dronina-new-lead-principal/

ユルギータ・ドロニナは昨年、ENBの「ジゼル」(メアリー・スキーピング版)にゲスト出演。そして現在行われているENBのベルファストにおける「ジゼル」にもゲスト出演しています。また、8月にロンドンのサウスバンクで行われるヌレエフ版「ロミオとジュリエット」にもジュリエット役で出演する予定です。

ユルギータ・ドロニナは、引き続きナショナル・バレエ・オブ・カナダのプリンシパルも兼務することになっています。ナショナル・バレエ・オブ・カナダでは、来シーズン「冬物語」「くるみ割り人形」「眠れる森の美女」に出演する予定です。

ロシアのサラトフ生まれのユルギータ・ドロニナはリトアニアで育ちました。スウェーデン王立バレエ団とオランダ国立バレエ団でプリンシパルを務めたのち、2015年にナショナル・バレエ・オブ・カナダにプリンシパルとして入団。香港バレエ団の常任プリンシパル・ゲスト・アーティストも務めています。2005年ヘルシンキ国際バレエコンクール(銀賞)とモスクワ国際バレエコンクール(銀賞)、2006年ジャクソン国際バレエコンクール(銀賞)でそれぞれ受賞しています。2014年には、アリーナ・コジョカル・ドリームプロジェクト2014で来日して、「ドン・キホーテ」とファン・マネン「HETのための2つの作品」で高い技術と知性溢れる解釈を見せてくれました。

ナショナル・バレエ・オブ・カナダでは、クリストファー・ウィールドンの「冬物語」でハーマイオニー役を演じて、テクニックだけでなく演技力も非常に優れたところを見せてくれました。また「ラ・シルフィード」のシルフィード、ノイマイヤーの「欲望という名の電車」のブランチ・デュボワ、「ジゼル」タイトルロールなども演じています。一方で、「ロミオとジュリエット」や「白鳥の湖」といった(他のバレエ団では踊った実績のある役の)作品にはなぜかキャスティングされず、「オネーギン」ではオルガ役だったりなど、同バレエ団の不可解なキャスティングポリシーもあって、素晴らしい才能がもったいないと感じていました。ENBには、オランダ国立バレエでよく共演していたイザック・エルナンデスもいます。

まずは、ENBの来日公演「コッペリア」での彼女の踊りが楽しみですね。

なお、ENBの「ロミオとジュリエット」では、パリ・オペラ座のジョシュア・オファルトがロミオ役でゲスト出演します。ENBのロミオとジュリエットはヌレエフ版で、振付指導を行うのはエリザベット・モーランとリオネル・ドラノエです。(ジョシュア・オファルトの出演は8月2日と4日)初日のジュリエット役は高橋絵里奈さんです。



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