皆様、ご無沙汰しております
ロシアはもう秋も過ぎようとしています
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今月はカザンの劇場で新しいシーズンが始まり、怒涛の1ヶ月でした
10月は3週間ほどの間14の公演があり、エスメラルダから始まり、くるみ、コッペリア、白鳥、ドンキ、リーズなどなど次から次へといろんなバレエがあり盛りだくさんでした
私達ダンサーはこれを本番で踊ったら次はこのバレエのリハーサルへ、もしくは1日何個もかけもちで夜公演なので午前中時間があるときに同時にいろんな役をリハーサルしたり、、ロシアのこの劇場システムは相変わらずてんやわんやです
もちろんリハ時間も少ないので休日もなく、毎日朝レッスンしてのこの生活は最後の方は朝起きるのが辛く、、、笑
でもこれだけ公演があっても劇場のチケットはあっという間に売り切れちゃうみたいでチケット買おうと思ってたのに見たらもう無くて観に行けないっていうお客さんも結構いるみたいです、、、
そして私と大川航矢くんは、他の公演にも出つつ、「リーズの結婚」で主役のリーズ役を準備することになりました
コミカルで可愛らしいこのバレエはアシュトン振り付けが有名ですが私達のリーズは
昔マリンスキーやレニングラードで上演されていた元マリンスキー監督のアレグ・ヴィノグラドフのバージョンです
このリーズ、、、死ぬほどしんどいんです笑
踊った人達が口を揃えて最初に出る言葉は「あれほどしんどくて難しいバレエは無い」「これを踊ったら次から新しい役を練習するとき楽になるし、なんにも大変じゃなくなる」「ドンキ2回踊ったほうがまだ楽」「これを振り付けたヴィノグラドフは頭おかしい」「1幕の最後には舌が出てもげそうになる」とか散々笑
前日のコンサートで会ったダンサーにリーズの話をしたら昔にミハイロフスキーで踊ったことあるみたいでヴィノグラドフのバージョンと聞いた瞬間に思い出したみたいであれはほんと最悪よ!と頭抱えて悶えてました笑
でも観てる分には凄い軽くコミカルで楽して面白くてちっともしんどいなんてわからないくらいなんです笑
でも私達が踊ることになったときみんなはこのバレエの地獄を経験する仲間が新たに増えたのが嬉しくてしょーがないみたいで「しんどいわよ〜〜」と意気揚々と語ってくれたのでした
そして実際リハーサルをしてみて、、、わかりました。。みんなが言っていたことが。。笑
まずリーズは幕が開いて最初に舞台に出たら最後1場が終わるまで1回も袖に入れないんです ずっと舞台。
先輩ダンサーがいつもリーズの家からドアを開けて舞台に出る瞬間、「死が訪れたわ。。」って思いながら開けるのよって言っていましたがほんとうにそう笑
もうそこから先逃げ場は無し、一息つく瞬間も無く、そこから意識もうろう、身体が動かなくなる寸前までずっと踊ってるんです、、、しかもそのあと袖に引っ込んで倒れこみたいところなのにそれも許されずバカ息子登場の演技場面で演技してずっと舞台の上に立ったまま。。それでも場面転換してやっと10分袖に引っ込めて、その後グランパドドゥ。。 しかもそれもしんどい、、、
3日リハーサルしたところらへんで、もう脚がパンパンになって全然動けなくなっちゃって、つま先はマメはできるわ爪は内出血するわ、でもその他の公演もリハーサルもあるわで、、、
でも先生には歯を食いしばってやらなきゃダメだ、やってたら楽になってくると、、笑でもほんとにバレエやってることはアスリートなのでやり続ければ身体が慣れて楽になるんですよね、休んでも楽にはならないというハードな職業笑
リーズの準備をしつつ、他の公演ではダイアナやくるみを踊りました 4日エスメラルダ、5日くるみ、6日エスメラルダのスケジュール
大変だけど私的には毎日リハーサルよりも3日に1回で良いから公演で何かしら踊ってるほうが元気になれます、、毎日リハーサルだけしてるとうぇーーー ってなります笑2週間リハだけだともう限界、、、
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話はリーズの話に元に戻りますが最初の場面はコーラスと一緒にママの目を盗んで2人で踊るんですが、そこでリボンを持ってブリゼしたりするところがあるのですがそこでもう酸素が行き届かない状態で脚も完全にすわる状況なんです
でもその時点でまだ踊りの3分の1しか終わってなくて、、、そこからまた2人で跳んだり回ったり、続けてソロの部分があり、、、みたいな、、
1幕はそんな感じで、2幕は演技場面から始まり、最後は結婚式のパドドゥです
これはもう体力をつけるとかの問題では無くこのしんどさに我慢できる力をつけなければいけないらしいです
最初のリハーサルはもちろん技術的にも難しくて全然できなくてバリエーション一個通せませんでした そのあと通す練習をするようになってあまりの辛さに、、、もはや恐怖が、、笑心が折れそうになるしんどさなんです笑身体の末端部分が感じなくなるんです、力入らなくなる状態で跳ぶわ、回るわ、、毎日のリハが憂鬱に笑 また今日もしんどい思いしないといけないのか、、という笑
でもこれはあくまでコミカルなバレエ 笑踊ってる方はしんどいですが、ロシア語でリーズの結婚は、無駄な用心とかいうふうに言われています
なんでそういう風に言われているかと言うと、リーズとコーラスは恋人同士だけど、リーズのママは貧乏なコーラスのことを良く思っていなくてお金持ちでへんてこりんなアラン息子とリーズを結婚させようと常に2人のことを注意深く見張っています
家に帰ってリーズをコーラスに会わせないように閉じこめるわけですが、なんとコーラスが上手いこと家に侵入笑昔は嫁入り前の女の子の家に男の子が入るなんてご法度!ママに怒られないためにリーズは自分の部屋にコーラスを隠します そんな事をしらないママはリーズの様子を怪しんでリーズを自分の部屋に閉じ込めます。そこにはコーラスが居るのに、、。そしてアラン達を家に招いて結婚書を書き始めるのですが、そこでなんと部屋からリーズとコーラスの2人が登場しちゃいます 昔はそんな事があったらリーズはもう他の人と結婚なんてできません、リーズの部屋にコーラスが入るのを許しちゃったわけですからこれはもうママはコーラスと2人の結婚を結局は許すしかない。という話です
いろんなバージョンがありところどころニュアンスが違いますが、リーズのお話しはここがミソです
話は戻りますがとっても難しいけれどとびっきりコメディーなバレエなのです
そんなこんなで本番はリハーサルも頑張っていたのでなんとか踊れることができました
こうしてプロのダンサーとして働くようになりましたが1番大変な瞬間は新しい役のデビューの日です
「初めて踊る」それはとても大きな事です。幕が開いて閉じるまでこの役を踊れるのか他の人も自分自身もわからないわけですからとても緊張する日です けど同時に自分の手に新しい役が増えることはとてもめでたい瞬間です
私の場合先生自身も踊ってきたので、ちゃんと準備することが出来て、踊ったことあるダンサーたちはみんな観に来てくれて、客席からしんどい場面のときは「頑張って!耐えて!」って念じてくれてたみたいです たぶん自分達もしんどいのわかっているけど実際踊ってるわけではないから疲れ具合をみてだけじゃ感じないので踊っている私達より観ているほうが緊張したみたい、、、笑 でもほんとにここのバレエダンサーの人達はみんな優しい 私も後輩の子達とかにそういう風でありたいなと思います
でもリーズはとても私達に合っているね、君たちのバレエだねとたくさんの人からそう声をかけてもらいました
しんどいし難しいバレエだけどまた何回か踊りたいなーと思います
こういうのは慣れなくても海外で働いているならできればやっておいたほうが良いと思います
みんなもお花やチョコレートなどくれるので、、、
リーズの動画はまた機会があれば載せますね その前にここのダンサーの1人が素晴らしく踊ってるビデオがあるのでできればそれを見てもらいたいです笑
パソコンに取り込めれれば載せたいなーー。
リーズの初演が終わって次の日はだらだらとしたいところでしたが、私達はノリリスクという人口10万人のロシアの最も北の世界の果てみたいなところでコンサートがあったので、動けない身体を引きずって、とりあえず衣装とトウシューズだけを詰めてカザンを出発しました
ノリリスク、、、最初話をもらったときは場所も確認せずはいはいって言ってたのですが、地図でみた瞬間、、これは、、、ロシアのめっちゃ端、、ロシアの田舎がどんな感じかなんとなくわかる私達は嫌な予感が、、、笑
ノリリスクは閉鎖都市に指定されていて外国人はもちろんロシア人も政府の許可証無しに入れないのです
案の定、ノリリスクに着くと警察に連れていかれ、書類提出&警察署に届いた認可証みたいなのを確認されました笑
またニッケルという工業が行われている街で大気汚染が深刻で、世界で汚染されている街ベスト7に入る街らしいのです あと雪が凄い、吹雪がハンパない。そんなことを着いてから出迎えられた車の中でそんなことをネットで調べながら外を見たら、んーーーわかる気するわ〜〜って感じでした
暗い中吹雪で視界が見えづらく、電灯も無ければ、木々が生えてるわけでもなく、たまに管みたいな感じや電信柱みたいなのが刺さってたり、、たまにいやーなメタルっぽいに臭いがしたり笑
街はもちろん建物があって人も住んでいてって感じでしたけど、、、
これは昼ごはんの時に行ったレストランの前笑
リーズ終わったその夜も遅かったし、飛行機ではほとんど寝れなかったので、朝9時くらいに着いて昼まで爆睡しました
その後劇場に行ったのですが、時間が足りなくて、ちゃんとバーする時間も無く、身体も10月分とリーズの分の疲れがどっと出ていたのとフライト疲れと混ざっていて久々の最悪なコンディション笑 なのに演目はアルレキナーダのアダージョとドンキのグランは全然練習しておらず、アルレキナーダは3年?4年?踊ってなくて空港でビデオ見てたら全然振りも忘れてる笑
トウシューズで立って下りてするだけでもしんどすぎて脚に力入らなさすぎて、ヤバいのに、踊る舞台の床はぼっこぼこ笑
半円状に若干の段が。
フライトの後と寝不足で頭もぐらぐらするのに照明は強すぎて目が眩む
音合わせが終わって公演1時間前、メイクしなきゃいけないのにメイクする元気も無く、もうこのまま横になりたい、、、とリアルに思いました笑
まぁでもそんな中とりあえず踊って、コケることもなく、大きな失敗することもなく、ただ踊るの久々感でふわふわしていましたが笑ノリリスクのお客さんはとても喜んでいました
私達以外はミハイロフスキー組とダンチェンコ組でした。イリゼ リェーパのコンサートでした
良くツアーとかでいろんなとこで踊ってる人はわかると思うんですが、床ボコボコの時に一応そこは避けて踊るように気をつけるけど、たまに「うーわ、ハマった。。」ってテンション下がる時ありますよね笑 私は今回ドンキのアダージョの時のアチチュードプロモナードのとき立った瞬間に「しまった笑」ってなりました笑もう耐えるしかないですけど、これダンサーあるあるですよね
後はフェッテの時、少し後ろから始めるんですけど、ちょっと前に段があって、端から端まで段になってるから32回転の中でいつか絶対そこ通ることにはなるんです、でどうしよーかなと思いつつタイミング見計らってそこにハマらないように若干ぴょんって飛び越えるっていう、、、これもあるあるですよね
たまにダンサーはそういうこと考えながら踊っています笑
そんなこんなで10月の公演は終わりました
ちょっと寝不足、反対に寝溜めしたり生活リズムがぐちゃぐちゃになっているのでちゃんと戻したいと思います
そして日々感謝して引き続き頑張って行きたいと思います
それでは今回は盛りだくさんなブログを書くことができました
飛行機の時間はヒマなので、、ちょーど良いです
みなさまお読みいただきありがとうございました