オペラ座&ロイヤル夢の共演<バレエ・スプリーム>記者懇談会(パート1)

現在、パリ・オペラ座バレエ来日公演が行われておりますが、7月に開催されるオペラ座&ロイヤル夢の共演<バレエ・スプリーム>の出演者と、オペラ座芸術監督オーレリー・デュポンによる記者懇談会がありました。前日にエトワールに任命されたばかりのユーゴ・マルシャンほか、クラスレッスンを終えて来たばかりのダンサーたちが参加しました。

まずはデュポンが、この公演についての考えを述べてくれました。

「この公演の一番の目的は、皆さんに、そしてダンサーにも楽しんでほしいということです。私が選んだ演目は、彼らがよく知っていて、よく踊れるものです。今回のプロジェクトですが、オファーが来た時にもちろんすぐにYesと答えました。美しいダンサーのサンプルのような人たちに出演してもらうので皆さまもぜひ楽しんでください」

「また今回、ロイヤル・バレエとシェアするのは意義のあることです。ロイヤル・バレエは素晴らしいバレエ団ですし、この2017年にドアを開ける交流ができるのは素晴らしいメッセージです。また日本の観客の皆さまに、この二つの違った流派を見比べていただける珍しい機会です。私達の伝統であるヌレエフ作品も入っているプログラムなので、非常にフランスらしいバレエを楽しんでいただけます」

そしてデュポンは、演目とダンサーの組み合わせについて、どういうところに注目しているかを語りました。

「マチアス・エイマンとミリアム・ウルド=ブラムは、『白鳥の湖』のパ・ド・ドゥを踊ってもらいます。彼らは、スプリームなダンサーという定義を体現している素晴らしいダンサーたちです。彼らは近年年間プログラムを通して活躍してもらっていますが、彼らにとってはバカンス期間に当たるこの公演の時期にも、参加してもらうことに意味があるので参加してもらいます」
「オニール八菜は、今回の来日公演には出演していませんが、ユーゴとのコンビでこのガラには出演して『グラン・パ・クラシック』を踊ってもらいます。期待のダンサーとしてお楽しみいただけると思います」
「ジェルマン・ルーヴェは、『ロミオとジュリエット』と『白鳥の湖』の第3幕を踊ります」
「またもう一つ、このガラの特徴としては、ロイヤル・バレエとの合同のプログラムがあります。一つは『ドン・キホーテ』でもう一つは『眠れる森の美女』で、多様性を楽しんでいただけると思います」

オーレリー・デュポンは、この会見に集まったダンサーの一人一人を紹介しました。


「まずは素晴らしいフランソワ・アリュをご紹介します。彼は”ショーマン”です。レオノール・ボラックは、フレッシュな、任命されたてのエトワールです。そして同じく素晴らしいダンサーです。全体的に、私が選んだダンサーたちは、アーティストとしても、人間としても敬愛できる人々です。レパートリーを素晴らしく踊ることができます。ジェルマン・ルーヴェもエトワールです。マチアス・エイマン、今回の公演はバレエ・スープリームなのでもちろん素晴らしいダンサーです。ミリアム・ウルド=ブラムも素晴らしいエトワールです。ユーゴ・マルシャンはエトワールになって1日経ちました(ここで会場で拍手が)。東京でエトワールに任命されました。そして先ほど名前を挙げましたオニール八菜、プルミエール・ダンスーズです」

ミリアム・ウルド=ブラムとマチアス・エイマンへの質問。オペラ座を代表する二人で、海外で踊る機会も多い二人が、今回別のカンパニーと共演することについての期待について。


エイマン「世界のいたるところでガラへの出演を経験してきましたが、基本的に個人参加で出演していました。今回は2大バレエ団の共演ということで、オペラ座の他のエトワールたち、新しい世代との共演が楽しみです。ミリアムも私も中堅になったので、若い人たちに助けを与えられるような機会にしたいと思います。ロイヤル・バレエとの共演についでですが、ロイヤルはレパートリーに大きな特徴があります。ロイヤル・バレエのダンサーたちから刺激を受ける、外からの視線を感じる、とても貴重な機会だと思います。今回のガラのレパートリーで、フランス派の流派を日本の皆さんに見せられることに喜びを感じます。日本の観客はバレエ通だし、熱意を持って観てくださるので、その人たちの前で踊ることができるのは幸せです」

ウルド=ブラム「今年の夏に日本にこの素晴らしいグループで戻って来られるのを嬉しく思います。マチアスはパートナーとして敬愛していますし、彼をはじめとする、私が近しく思っている人達と日本で15日間過ごすことができるのを幸せに思います」

昨年末にともに『白鳥の湖』でエトワールに任命されたレオノール・ボラックとジェルマン・ルーヴェ。今度のガラではこの3幕を踊ります。この作品について、そしてお互いをパートナーとしてどう思っているのか。


ボラック「私のキャリアにとっても『白鳥の湖』は重要な作品であったので今回楽しみにしています。ジェルマンは、とても注意を払ってくれる優しいパートナーであるし、非常に良い友達でもあります。それに彼はとても美男ですし、完璧なパートナーです」
ルーヴェ「この作品は、私たちにとって「踊りたい」という作品です。エトワールに任命された象徴的な作品、キャリアのシンボルであるのでさらに大切に思っています。ヌレエフ版の『白鳥の湖』はバレエ学校で習うなじみのある作品であるとともに、私たちの世代にとっては、マチアス、ミリアム、オーレリーなどの踊りを見てきた想い出深い作品でもあります。レオノールについては、僕も同じで、彼女は素晴らしいパートナーです。優雅で、生き生きとしていて直観に優れています。長い友情と協力関係の絆で結ばれています。彼女はパートナーとして、物語の世界に誘導してくれる人なので頼もしい存在です」

(続く)




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