レイフ・ファインズ監督によるルドルフ・ヌレエフの伝記映画「The White Crow」の製作が始動していることは先日お知らせしました。
http://dorianjesus.cocolog-nifty.com/pyon/2017/02/the-white-crow-.html
さて、もう一本、「ヌレエフ」という題名のルドルフ・ヌレエフの伝記映画の製作が進められているとのことでヴァラエティ紙に記事が掲載されていました。
こちらは、マリインスキー・バレエのヴァシリー・トカチェンコが若き日のヌレエフを演じます。ほかに、マリーヌ・ヴァクト(フランソワ・オゾン監督「17歳」主演)が出演予定。ベルリン国際映画祭のマーケットに出品され、TF1 Studioがライツを取り扱い、日本での配給権はキノ・フィルムズが取得しているとのこと。
「The White Crow」は、ヌレエフの亡命事件を中心にした映画であるのに対して、こちらの作品は、亡命事件に始まり、クララ・セイント、イヴ・サンローラン、マーゴ・フォンテーンとの出会い、そしてロイヤル・バレエでの国際的な活躍、1980年代にパリに戻りパリ・オペラ座の芸術監督となってバレエ団の黄金時代を築くところまで描かれているそうです。
「このヌレエフの伝記映画は、この驚くべき人物の光の側に焦点を当てます、彼は大きな存在感を持ち、バレエの世界を永遠に変えるほどの先見の明があり、時代を超えた古典をつくりあげながら、保守主義とも戦いました。彼は人生を芸術に捧げたのです」と、TF1 Studioのサビーヌ・シェマリーは語っています。
監督のRodolphe Marconiは、カール・ラガーフェルドのドキュメンタリー映画「ファッションを創る男 カール・ラガーフェルド」を監督しています。
プロデューサーは、ヌレエフの振付作品を映画の中で使う権利を取得し、パリ・オペラ座やロイヤル・オペラハウスでの撮影も行うとのこと。6月28日より撮影が始まるそうです。
ワシリー・トカチェンコは、テレビで放映されまた映画館でも中継された「白鳥の湖」3Dで道化役を踊り、また「イワンと仔馬」では仔馬役で出演しています。2008年にワガノワ・アカデミーを卒業してマリインスキーに入団の若手ダンサーです。