5年間のONB生活

いよいよ、明日がブカレストでの最終日です。

 

フライトが夜なので、午前中は最後のクラスを受けに行くつもりです

 

 

 

 

 

ONBでの5年間をザッと振り返ってみます

 

 

1年目はコールド。

 

入団前に監督が変わったため、再度現地に行きオーディションを受け直しました。

それがスタート。(笑)

 

何にも分からないままシーズンがスタートして、先輩ルーマニア人に色んなことを教えてもらいながら舞台に立っていました。

 

当時は、コールドでも踊らせてもらえて、ちゃんと舞台に立てることが嬉しかったのをよく覚えています。それでも、同期の子が自分より良い役で踊っているのを見るのは辛かったですね。そういう時は母に連絡して、何故その子が選ばれるのか、何が私には足りないのか、そういう事を一緒に考えてもらっていました。

 

でも、1年目の最後にドンキのフラワーガール役を頂くことが出来て、初のソリスト役で嬉しかったのと同時に、このままではあかんと思えるようになり、痩せるように心がけて取り組むようになりました。当時の写真を見ると、かなりおデブちゃん

 

 

 

2年目はソリスト時々コールド。

 

コールドも時々やっていましたが、ほぼ全てのソリストの役を踊らせてもらいました。役がつくと、練習量も食生活も変わってくるので痩せましたねー。(笑)それでも太い時あったけど。。。

 

そして、2月に、眠りのオーロラ役で主演デビューをしました!!

 

あれは驚いたな~~。

記念すべきデビューやし、もう主役踊れる機会は無いと当時は親子で思っていたので、家族がわざわざブカレストまで見に来てくれました。父、母、弟、祖母。

 

良い経験をさせてもらえたけど、まだまだ未熟でダメダメなところばっかりで、終演後、当時のディレクターにも注意をもらい、そして家族が泊まっていたホテルで反省会。みんな(主に母と弟)からダメ出しいっぱいしてもらったけど、踊りきった達成感と興奮もあり何だかそのダメ出しも嬉しかったですね。

 

今思えば、当時の監督は終演後、褒めてもくれるけどダメ出しもちゃんとしてくれてたな~。ヨハンになってからは毎回「Good, beautiful!!」しか言われてない。。。

 

 

 

3年目はソリストと主役。

 

12月にシルフィードのプレミアがあり、生コジョカルと生マックレーを間近で見て、生ヨハンコボーに指導をしてもらい、プレミアの2日目に主役を踊らせてもらいました。シルフィードがバレリーナ人生2回目の主演でした。

 

やっぱり、ヨハンもアリーナも住む世界が違う。(勿論マックレーさんも)

こういう風に踊って、演技して・・・。

バレエとは何かを教わったとても素敵な機会でした。

 

そして、そのプレミアの後にヨハンがONBの監督になるという発表があり、とても驚きました。

 

2月にはドンキでキトリのデビュー。終演後、ヨハンからプリンシパル昇格の発表があり、かなり驚きました!!ONBにはプリンシパルという階級がそれまでなかったので、ルーマニア人でもない私がプリンシパル第1号になってしまい、今までONBでプリマとして踊ってきてた人たちに恐縮してしまいました。

 

その後も、海賊のメドーラ、白鳥の湖のオデット/オディールとデビューをさせてもらいました。

 

 

更に、夏にはアリーナコジョカルのドリームプロジェクトに出させていただき、東京、福岡で合わせて4回も踊りました。

地元じゃないとこで、しかも、超豪華メンバーに囲まれて踊るのは初めてでとっても良い経験でした。素敵な時間だったな~。

 

 

 

4年目は主役と極稀にソリスト。

 

プリンシパルになり、ソリストの役もたまに踊っていたけど、舞台数が激減しました。毎月ではないけど月1舞台って感じだったかな~。

 

ラフィーユ(アシュトン版)のリーズ、バヤデールのニキヤ、ジゼル(ヨハン、イーサン版)のジゼルのデビューがありました。

 

でも、ドラマチックなバレエ作品にはキャスティングされず、お勉強することも出来なかったのもよく覚えています。

 

 

夏にはバレエアステラスに出演し、また東京で踊る機会があり嬉しかったです。

 

 

 

5年目は主役。

 

DSCH(ラトマンスキー)のプリンシパルカップルのデビューがありました。

 

4年目と同様、ドラマチックなバレエ作品にはキャスティングされず。

 

今まで少しだけ思っていた不満が、5年目ではいっぱいになり、邪魔者扱いされてるように感じ移籍を決意し就職活動。
このまま同じバレエ団にいてても、バレエ人生が腐ってしまいそうで、新しい環境で何か刺激をという気持ちが日に日に強くなっていました。

 

 

で、あのONB騒動。。。

 

 

 

 

 

 

 

ONBでの5年間は長かったようであっという間でした。特に最後にあの騒動があったおかげで。。。(笑)

 

 

きっとすぐ他へ移籍するやろうなと思って入団した私が5年もここに居たのは、素敵なルーマニア人の先生や監督(在籍中3人の監督の下にいました)、同僚が自分の周りにいてくれてたから。

 

素敵な先生の1人、コリーナさん。

彼女から学んだことはとても多く、どれも忘れないようにこれからも踊っていきたいと思います。もう彼女とのリハーサルがないと思うと少し不安になります!!それぐらい私にとっては大きな存在でした。先生としてもプリマとしても。

 

 

アリーナから指導してもらったことも貴重でとても勉強になりました。

彼女が言ってくれたアドバイスや注意は全部メモして今も大切に取ってあります。頭の中にもちゃんと残っています!!!それらも忘れないようにしたいです。

 

 

 

 

 

 

私にとってこの5年は本当に無駄ではなかったです。

移籍先でも大切なことは忘れないように頑張っていきたいと思います!!!

 

 

 

 

あ、

 

ちなみに、移籍先ですが、ホームページに名前がもう掲載されていましたね!!

ビックリ!(笑)

 

アメリカのTulsa Balletにソリストとして9月半ばから(夏の舞台の関係でこの時期です)入団します。

 

オーディションツアーでブカレストに来るのを知り、試しに受けてみたら、運良く気に入っていただき取ってもらえることに。本当にありがたい!!

 

新天地でも活躍出来るように頑張って上を目指していきたいです!!!!!

 

 

 

長くなりましたが、これで終わります

 

ONBありがとう。

 

無事日本に帰れますように。

 

ではノシ



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