パリ・オペラ座バレエの2020/21シーズンの予定(公演再開の予定)

パリ・オペラ座バレエは今年3月に、コロナウィルス禍のさなかに奇跡的にも来日公演を実現させましたが、フランスに帰国後公演はすべて中止となり、2019/2020シーズンは終わってしまいました。

なかなか収束が見えない中で、オペラ・ガルニエは2021年のオフシーズンに予定されていた改装工事を前倒しにしました。

https://www.operadeparis.fr/en/news/stage-renovation-work-at-the-paris-opera-from-july-2020

今年の7月より工事を開始し、年内いっぱいガルニエでの公演はキャンセルとしました。バスティーユについては、11月24日のオペラ「椿姫」で公演が再開される予定になっています。(本来「椿姫」はガルニエで上演の予定でしたが場所をバスティーユに移動)そしてオペラ「カルメン」とバレエ「ラ・バヤデール」が年内バスティーユで上演される予定となっています。

ガルニエで予定されていたガラ公演、ホフェッシュ・シェクター/クリスタル・パイト/ロビンズのトリプルビル、シェルカウイ/シャロン・エイアール/アシュトンのトリプルビル、キリアンの夕べはキャンセルされます。

そしてステファン・リスナー総裁は予定よりも早く、2020年12月に退任するとのこと(ナポリのサンカルロ劇場の総裁に就任)。現在はカナディアン・オペラの総裁であるアレクサンダー・ネーフが後任ですが、まだカナダでの任期が残っているので、早期に着任できるかは不明。

https://www.lemonde.fr/culture/article/2020/06/11/stephane-lissner-l-opera-de-paris-est-a-genoux_6042522_3246.html

2019/2020シーズン頭からのストも重なり、オペラ座は4500万ユーロもの赤字を抱えることになったとのことです。

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ところで、パリ・オペラ座バレエに関しては、予定よりも早い舞台の計画があるようです。

オーレリー・デュポンは、10月2日より工事中のガルニエのプロセニウムの上(オーケストラピットに蓋をした上)で公演を行うと発表しました。

https://actu.orange.fr/societe/culture/malgre-les-travaux-le-ballet-de-l-opera-de-retour-a-garnier-a-l-automne-CNT000001rl0A6.html

20公演ほど、クラシックのソロやパ・ド・ドゥを中心とした上演を行うそうです。主にエトワールとプルミエダンサーが踊るとのこと。また、11月5日からは、シェルカウイ、ダミアン・ジャレなどの振付家による4つの新作の公演を17公演行う予定とのこと。ほかの2人の振付家は、NDT2のTess Voelkerという23歳のダンサーによる作品と、Mehdi Kerkoucheというヒップホップのアーティストでバリ・-ホワイトの曲に合わせたダンスがTwitterで話題になった人の作品だそうです。

当初予定されていたものの、ストによる損失など予算の問題で延期されてしまった、ラコットの新作「赤と黒」は2021年の10月~11月に、そして5月にカンパニー初演が予定されていた「マイヤーリング」(マクミラン)は2022年に延期されました。

7月13日、14日には医療スタッフへの感謝を表明する無料コンサートも開催するとのことです。(現在、ガルニエ内部を見学することは可能となっています)



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