ニューヨーク・シティ・バレエのデジタル・スプリング・シーズン

ニューヨーク・シティ・バレエは、コロナウィルスがニューヨークで猛威を振るっていることもあり、例年の春シーズンをキャンセルしました。

代わりに、6週間のデジタル・スプリング・シーズンを開催します。

https://www.nycballet.com/Season-Tickets/Digital-Spring-Season.aspx?

米国東海岸時間、毎回20時(時差13時間)から72時間限定、公式YouTubeとFacebook、IGTVで公演映像が配信されます。



4月21日(火曜)「アレグロ・ブリランテ」(バランシン)、24日(金)ジャスティン・ペックの新作「Rotunda」、28日 (火曜)「アポロ」(バランシン)、5/1(金)「王妃の舞踏会」(バランシン)、「アフター・ザ・レイン」(ウィールドン)

 

バランシンの作品がYouTubeで公式に全編公開される機会はめったにありません。貴重です。

 

(こちらの「アレグロ・ブリランテ」は予告編であり、今回の配信映像ではありません。今回の「アレグロ・ブリランテ」こちらです  )

 

早速「アレグロ・ブリランテ」を観ましたが、本家バランシンのダンサーの素晴らしさを実感しました。とにかく皆音楽性が見事です。特にタイラー・ペックはよく切れる刀のようなアタック、抜群の音楽性と強靭さの中にあるフェミニンさ、チャーミングさ、遊び心、もちろん完璧なテクニックで観ていて気持ちの良いこと。純粋な踊る喜びを感じさせてくれて、思わず涙が出そうになるほどでした。主役だけでなくて群舞に至るまで、音にぴったり合って音楽と一体となって、音楽に寄り添っている様子には高揚感を覚え、これを生で観たらさぞかし感動するだろうなと、生の舞台に接することができない今、失われたものの大きさに打ちのめされた気持ちも感じました。13分程度の短い作品であっという間に観られます。まだの方はぜひ!


このほか毎週水曜日アメリカ東海岸時間17時に、ウェンディ・ウェーランが指導するムーヴメントクラスなどもInstagram Liveで視聴できます。全年代、オールレベル対象です。

またポッドキャストを毎週月曜日にリリース。音楽や作品について学ぶことができます。

BALLET ESSENTIALS ONLINEというクラスも配信されます。NYCBのアーティストが、バランシンやロビンスの作品にインスパイアされたウォームアップの動きやコンビネーションを教えます。こちらもオールレベル対象。(登録が必要)

BALLET BREAKSという3歳から8歳までの子ども対象の、バランシンにインスパイアされたウォームアップと振付のクラスも配信されます。こちらも登録が必要です。

そしてRelief Fundということで、募金を募っています。舞台芸術を支えたいと思った方はぜひ。


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