北村明子Cross Transit project最新作『梁塵の歌(りょうじんのうた)』

振付家・ダンサーの北村明子さんがアジアを旅して伝統舞踊、音楽、儀礼、武術をリサーチし創作を行うCross Transit プロジェクト

出会ったアーティストや文化からインスピレーションを受け、「記憶」「廃墟」「身体」をキーワードに、歴史の流れや場所を横断する作品を生み出してきました。昨年は『土の脈』をKAAT他、今年は米国ツアーでも上演し、私も観たのですが、アジアの多様な文化が共存、融合し、歴史的な背景も踏まえた力強いダンスには、大きな感銘を受けました。舞台美術や照明も素晴らしかったです。
2018年に上演「土の脈」より。(撮影:大洞博靖)

東京、横浜、松本、カンボジア、アメリカでの上演を経て、今回はシリーズ最新作『梁塵の歌(りょうじんのうた)』を新たに創作・上演します。10月25日から27日に東京・世田谷のシアタートラムにて上演されます。

「梁塵(りょうじん)」とは、素晴らしい歌声が梁(はり)の上の塵(ちり)をも動かしたという中国の故事に由来する言葉です。Cross Transit 東南〜南アジア編の4年に渡る歩みがこの秋、シアタートラムの舞台に結実します。

2018年に上演「土の脈」より。(撮影:大洞博靖)

『梁塵の歌』では、前作に続きインド北東部マニプール州より作曲家・音楽家のマンガンサナ氏をドラマトゥルクに迎え、インドネシアからもダンサーのアリ氏を招聘。日本のダンサー+クリエイターチームと一丸となり、前作『土の脈』が更なる進化を遂げます。ダンサーも、Co.山田うんなどで活躍する川合ロン、西山友貴ら実力派が揃いました。

Cross Transit project◆  公式サイト  http://www.akikokitamura.com/crosstransit/

北村明子が2016年に始動。表現形式や文化、国籍、言語の違いを超え、土地ごとの音楽や身体の所作に受け継(トランジット)がれている「種」を融合(クロス)させ、「未来のアジア」として開花させる試みです。

 

北村明子  Akiko Kitamura

撮影:兼古昭彦

 振付家・ダンサー/信州大学人文学部准教授

1995年文化庁派遣在外研修員。Bates Dance FestivalUSA)、American Dance FestivalUSA)にて委託作品発表。代表作『finks(2001年国内初演)は多数都市にて上演、モントリオールHOUR2005年ベストダンス作品賞受賞。2005年ベルリン「世界文化の家」委託作品『ghostly round』は2008年まで世界各国で上演され絶賛を得た。2011年、インドネシアとの国際共同制作To Belong project (第7回日本ダンスフォーラム賞受賞)を開始し、国内外にて毎年新作を上演。2015年アジアン・カルチュラル・カウンシル(ACC)個人助成日米芸術交流プログラムグランティスト。

2016年、アジアプロジェクト第2弾としてCross Transitを始動。2017年、サウンドモーフィングとダンスの実験を試みるソロ作品『TranSenses』をNY、モントリオールにて発表。同年、『Cross Transit』をカンボジアにて上演。

2018年は3月にCross Transit projectvox soil』、10月に『土の脈』を上演し、第13回日本ダンスフォーラム大賞を受賞。20193月には『Cross Transit』米国ツアー(NY、メリーランド州タウソン、ワシントンDC)を行なった。

【公演名】北村明子Cross Transit project 『梁塵の歌(りょうじんのうた)』

【演出・構成・振付・出演】北村明子

【ドラマトゥルク・音楽提供・出演】マヤンランバム・マンガンサナ(インド・マニプール州)

【振付・出演】柴一平、清家悠圭、川合ロン、西山友貴、加賀田フェレナ、岡村樹、ルルク・アリ(Solo  Dance  Studio/インドネシア)

【日 時】

2019年1025日(金)1930

10月26日(土)14001930

 10月27日(日)1400  ※各回とも開場は開演の30分前

【会 場】

シアタートラム 〒154-0004 東京都世田谷区太子堂4-1-1

三軒茶屋駅(東急田園都市線・世田谷線)より直結

【チケット】

料金  一般:5,000円(税込み・整理番号付き自由席) 当日は500UP

<取扱い> 

◆イープラス  https://eplus.jp

◆世田谷パブリックシアター チケットセンター 03-5432-151510:0019:00

◆世田谷パブリックシアター 当公演サイト(オンライン予約は要事前登録)

  https://setagaya-pt.jp/performances/ryoujinnouta201910.html



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