ボリショイ・バレエとマリインスキー・バレエの昇進情報

ボリショイ・バレエの昇進情報は、8月のロンドン公演でのプログラムですでに新しいランクで書かれていたということで、既知の事実ですが、改めてカンパニーから発表されたのでお知らせします。

アルテミィ・ベリャコフがプリンシパルに

アリョーナ・コワリョーワがリーディング・ソリストに

オルガ・マルチェンコワデヴィッド・モッタ=ソアレスがファーストソリストに

アナスタシア・デニソワエレオノラ・セヴェナルドがソリストに

https://www.bolshoi.ru/en/persons/ballet/soloist/

それぞれ昇進しました。若手中心の布陣で臨んだロンドン公演で活躍したダンサーたちです。

ベリャコフは、日本公演ではロットバルト役くらいしか大きな役は踊っていないと思いますが、長身で美しい脚の持ち主、ザハロワやスミルノワなどのプリマ・バレリーナのパートナーを務めています。スミルノワ相手に勇壮なソロル役を踊った『ラ・バヤデール』はボリショイ・バレエinシネマ2018-19で上映され、今度のBunkamuraル・シネマのアンコール上映でも上映されますので、ぜひご覧ください。

一方で、ベテランのアレクサンドル・ヴォルチコフはプリンシパルを外され、契約ダンサーとなってしまいました。ロンドン公演の「スパルタクス」でも、当たり役のクラッススにキャスティングされず、世代交代を感じます。

 

マリインスキー・バレエの方も昇進がありました。

https://www.mariinsky.ru/en/company/ballet/soloists

ヴィクター・カイシェタアナスタシア・ニュイキナがセカンド・ソリストに

カイシェタは2017年入団、今年7月~8月の親子で楽しむ夏休みバレエまつり~ロシア4大バレエ劇場の競演~ で活躍して、明るいキャラクターと超絶技巧で人気者になりました。ブラジル出身で、ベルリン国立バレエ学校在学中にモスクワ国際バレエコンクールで銅賞を受賞しマリインスキー・バレエに入団。永久メイさんの主役デビュー「くるみ割り人形」で相手役を務めました。アナスタシア・ニュイキナはワガノワ・バレエ・アカデミーを卒業し、2018年入団。マリア・ホーレワと同期です。二人ともコリフェを飛び越しての2段階昇格て、20歳前の非常に若いダンサーたちです。

ボリショイ・バレエのデヴィッド・モッタ=ソアレス、マリインスキー・バレエのヴィクター・カイシェタと、最近ではブラジル出身のダンサーたちがロシア・バレエ界で活躍しています。ヴィクター・カイシェタには昨年インタビューしているので、また後日ご紹介できればと思いますが、ブラジルにはボリショイ・バレエのブラジル校があり、そのほかの学校でもロシアメソッドが人気があるとのことです。

8月に来日した時のヴィクター・カイシェタ



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