吉田都さんが引退、8月に引退公演

2020年9月より新国立劇場バレエ団の芸術監督に就任することが決定している、吉田都さん。

英国ロイヤルバレエ団で長年プリンシパルを務め、退団後も日本に拠点を移して、引き続きフリーランスで舞台に立っていました。
1月25日には、石神井バレエ・アカデミーの公演「バレリーナ吉田都からのメッセージ」に出演し、「ナイチンゲールのワルツ」と「エスメラルダ」で、音楽性に優れた繊細な踊りを見せてくれたところです。

53歳の今も、若いダンサーの手本になるような正確なテクニック、表現力、精神性の高さが立ち上るパフォーマンスを見せてくださっていましたが、芸術監督就任への準備に専念するとのことです。

吉田都さんのFacebookより。

1月25日の公演にお越し下さった皆様
有難うございました! 
素晴らしいメンバーとの舞台に感動し、力をもらいました。
プログラムに載っていましたように、今年の夏の舞台を最後に引退することを決めました。
長年応援してくださった皆様には感謝の気持ちでいっぱいです。
本当に今まで有難うございました。
そしてお世話になった先生方やスタッフの皆様にも心よりお礼を申し上げます。
最後の舞台に向けて精進致します。
そして、その後は今度は私が若いダンサーたちの応援をしたいと思っておりますので、
今後ともどうぞ宜しくお願い致します!

●公開内容のお知らせ●

「NHKバレエの饗宴」特別企画

吉田都引退公演 Last Dance(仮)

・開催日時:2019年8月7日(水)14時公演

      2019年8月8日(木)19時公演

・会場:新国立劇場オペラパレス

※詳細は追ってお知らせいたします。


世界的バレエダンサーの吉田都さん、今夏公演で引退表明
https://www.asahi.com/articles/ASM1Z3VZRM1ZUCVL005.html


私も昨年の夏に開催されたチャコット主催、堀内元さんとの「Ballet for the Future」公演の公演パンフレットのために、吉田都さんにインタビューさせていただきました。
都さんのバレエに向ける深い愛、バレエを踊る喜び、バレエが人々に与えてくれるもの、若いダンサーたちへの応援の気持ち、そしてこれからの日本のバレエ界をどのように支えて行きたいかということについてのお話は素晴らしく、これからの新国立劇場バレエ団での活動についての期待が高まりました。何よりも腰が低く飾らない素敵なお人柄、立派な方こそ、このように優しく低姿勢で等身大でいらっしゃるのだと感じた次第です。

吉田都さんの舞台を観る時は、毎回毎回大きな喜び、幸せを感じていましたが、それも終わりが来る日が来てしまいます。石神井バレエ・アカデミーの公演を観ている時も、一つ一つの動きについて、その美しさ、繊細さ(細やかなパ・ド・ブレや足捌き、つま先は絶品でした)、音楽を豊かに伝えて行く動きに見とれながらも、あと何回観られるのだろうと思ったら胸がいっぱいになって、言葉にならない想いが押し寄せてきました。(NHKでドキュメンタリー番組を撮影していたようでした)

ロイヤル・バレエのプリンシパルとしての活躍に加え、最近ではピーター・ライトのアシスタントとして彼の作品の振付指導にも関わり、また今年のローザンヌ国際バレエコンクールでは審査員となるなど、国際的な活躍をして来た都さん。その経験と人脈を生かしての今後の活動を楽しみにしたいと思います。まずはこのさよなら公演は見逃してはなりませんね。

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