パリ・オペラ座、大晦日にガラ公演とカール・パケット引退公演を中継

パリ・オペラ座では、12月31日に、公式サイトとarteで350周年を記念するガラ公演とカール・パケット引退公演「シンデレラ」の3幕をネット中継する予定です。

https://www.arte.tv/fr/videos/082792-001-A/350-ans-de-l-opera-de-paris/

350周年記念ガラ公演は、オペラのアリアとバレエの両方が予定されており、人気ソプラノ歌手のソーニャ・ヨンチェヴァも出演するとのことです。

「シンデレラ」中継は3幕のみの予定。現地時間、12月31日、22:15~から、実際の時間より少し遅れての中継となるとのこと。日本との時差は8時間なので、元旦の朝6時過ぎからになります。(日本で視聴できるかどうかは未確認)


日本でも人気のあったカール・パケット。金髪の美しい容姿の持ち主であるだけでなく、生粋のパリ・オペラ座育ちならではのエレガンス、誠実な人柄、サポートの上手さ、そして滅多に怪我をすることがなく、怪我をした同僚の代役としての登板が多くて信頼できるダンサーという高い評価を得ていました。さらに、現代作品における表現力の高さ、内面の充実を感じさせる役作りにも定評がありました。

引退年齢が近くなっても、体力的にも技術的にも大変な「ドン・キホーテ」のバジル役として多数出演していました。また、貴公子役だけでなく、代表作である「白鳥の湖」のロットバルト役、「マノン」の看守、「オネーギン」のグレーミン、「椿姫」のガストンなど脇役でも存在感を発揮しました。

日本でもたびたび京都バレエ団の公演にゲスト出演して、おなじみのダンサーとなっています。今年の夏には、「ル・レーブ“夢”」という失われていたパリ・オペラ座バレエの作品の復元に出演しました。2019年夏には京都バレエ団で彼のさよなら公演「ジゼル」が上演される予定です。


フランスの人気バレエ・ブログDanses avec la plumeでは、カール・パケットのアデューにちなみ、12月からアドベント・カレンダーのように一日1カール、と彼の写真をTwitterで紹介しています。



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