マリインスキー・バレエの来日公演が終わりました。
当初は、ロパートキナ、ヴィシニョーワという看板プリンシパルが引退などで不在となり、マリインスキー・バレエの今後を心配する声もありました。が、ふたを開けてみたら、若いダンサーが育ちつつあり、その一方でテリョーシキナ、コンダウーロワ、オスモルキナなどのベテランが非常にクオリティの高い、素晴らしいパフォーマンスを披露してくれました。美しいコール・ド・バレエも健在で、やはり世界トップのバレエ団であることを実感させられました。
個人的なハイライトは、シャキロワとスチョーピン主演の「ドン・キホーテ」、テリョーシキナとキミン・キム主演の「ドン・キホーテ」、そしてテリョーシキナとシクリャーロフ主演の「白鳥の湖」でした。この3公演は、年間ベスト級の、バレエとしては最高峰の興奮と感動を与えてくれたパフォーマンスでした。
今回の来日公演の「ドン・キホーテ」に2回主演して、輝かしいテクニックと明るいキャラクター、キトリを踊るために生まれてきたようなレナータ・シャキロワは、注目のダンサーの一人です。そのシャキロワが、日本公演中にファースト・ソリストに昇進しました。
https://www.mariinsky.ru/en/company/ballet/soloists
マリインスキー・バレエのファースト・ソリストは、オスモルキナ、ノヴィコワというなぜプリンシパルになっていないのか不思議な素晴らしいバレリーナたち、中堅のバトーエワ、シャプラン、そして今回の来日公演でも活躍し、入団したばかりなのに圧倒的な美しさと存在感のあるマリア・ホーレワと、実力派が多いクラスです。実質活動している女性プリンシパルが少ないので、次は誰がプリンシパルに上がるのか注目されます。
レナータ・シャキロワとフィリップ・スチョーピンには、12月5日の「ドン・キホーテ」公演後にインタビューをさせていただきました。この二人は本当の恋人同士のように息が合っていて幸福感溢れる、そしてテクニック的にも非常に素晴らしい、最高に楽しいパフォーマンスを見せてくれました。
https://www.japanarts.co.jp/news/news.php?id=3654
さて、今回の来日公演でやはり注目されたのが、正式入団でいきなりセカンド・ソリストとなった永久メイさんです。「ドン・キホーテ」のキューピッド、ガラ公演の「海賊」、そして「白鳥の湖」のパ・ド・トロワと活躍しました。長い腕を優雅に使っての美しい踊り、キューピッドでは軽やかで愛らしく、「海賊」では輝くばかりの美しさとエレガンス、本当に将来が楽しみです。夏にインタビューさせていただいたVOGUE JAPANの記事も反響がとても大きかったです。
その永久メイさんが、NHKラジオに出演されました。その時のインタビューがNHKのサイトで聴くことができます。
永久メイ「名門・マリインスキー・バレエの日々」
http://www.nhk.or.jp/radiosp/magazine/detail/nhkjournal20181203.html
愛らしい外見とは裏腹に、とても根性とガッツがあるダンサーです。
ジャパン・アーツさんのInstagramは舞台裏をたくさん観ることができて、とても楽しかったです。スタッフの頑張りが、公演の楽しさに拍車をかけてくれますね。
https://www.instagram.com/japanarts_corp/
来日しなかったメンバーの中でも、今年の入団組など将来が大いに期待されるダンサーが何人もおり、これからのマリインスキー・バレエからは目が離せませんね。