吉田都×堀内元 Ballet for the Future 2018 と公演パンフレットのインタビュー

世界の至宝 吉田都さんと世界へのパイオニア 堀内元さんが、豪華メンバーとともにバレエの魅力を伝える公演 Ballet for the Future 2018。その大阪公演を観に行ってきました。

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https://www.chacott-jp.com/news/stage/information/detail003481.html

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今回4回目となる公演は、吉田都さん、堀内元さん、ヒューストン・バレエのプリンシパル加治屋百合子さん、そして新国立劇場バレエ団の福岡雄大さん、寺田亜沙子さんなどのスターダンサーを擁するだけでなく、20人以上の若いダンサーたちが集結し、しっかりとリハーサルを重ねて舞台を作り上げていたのが感じられました。

吉田都さん、福岡雄大さんの「ライモンダ」第3幕では、都さんの精緻な踊り、音とぴったり一致した音楽性、燦然と輝く気品。滑らかに歌うようなパ・ド・ブレ、まっすぐな軸、強靭さを保ちながらも燦然と輝くようなエレガンス。福岡さんの万全のサポートとダイナミックなヴァリエーション。若手ダンサーたちもよく鍛えられていて華やかに踊られました。

堀内元さん振付「La Vie」は瀟洒で楽しい中編。加治屋百合子さんの楚々としながら確かな存在感、終盤のグランフェッテでは音に合わせてきっちり90度にアラスゴンドしていてとても美しく、海外でプリンシパルを張っている実力が存分に表れていました。寺田亜沙子さんも美しく伸びやか。そして堀内元さんの驚異のテクニック、つま先も美しく伸びて音楽性にも優れた見事なピルエット・ア・ラ・スゴンドを見ると年を取るのをやめたのではと思いました。

「La Vie」は20人以上のダンサーが出演し、昨年も上演されている躍動感あふれる魅力的な作品。この企画の集大成ともいえます。滑ってしまう事故はあったけど、群舞のクオリティも高くて、ここまで日本のバレエ界は育っていったのだと胸熱になりました。女性ダンサーたちのプロポーションの美しさ、作品を楽しんでいることも伝わってきます。

「チャイコフスキー・パ・ド・ドゥ」は、木村綾乃さんが、いかにもアメリカ的な、テクニカルでスピーディでパワフルなバランシンを見せてくれました。末原雅広さんも胸のすくような、音に良く乗ったダイナミックなヴァリエーション。

4年連続して出演しているダンサーも多くて、その成長ぶりを追いかけるのも楽しみだった「Ballet for the Future」。今回は、東京公演はなかったものの、その分大阪、新潟、そして仙台と地方公演が充実。東京以外の場所にも一流のバレエを届けたいという吉田さん、堀内さんの気持ちが届いた素敵な舞台になったと思います。

さて、今回、このBallet For the Future 2018の公演プログラムで、吉田都さんにインタビューさせていただきました。

  (こちらのツイートでリンクされているインタビューは関口紘一さんによるものです)

プログラム用のインタビューでは、ロイヤル・バレエで学んだこと、Ballet For the Future公演でこの4年間心がけてきたことやこの公演に対する想い、バレエへの愛、そして今後、新国立劇場バレエ団芸術監督に就任予定の都さんが日本のバレエ界に対して行っていきたいことについて語っていただきました。今もたゆまぬ努力を続け、謙虚でひたむきなお人柄が伝わってくるインタビューになったと思います。

残すは8月27日の仙台公演だけですが、ぜひ仙台近郊の方は公演をご覧になり、そしてパンフレットを手に取っていただければと思います。



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