パリ・オペラ座バレエの2017/18シーズンラインアップの発表は来年の予定ですが、一瞬公式サイトに、このシーズンのラインアップが現れてしまったようです。
それを発見したフランスのバレエファンがTwitterでスクリーンショットを公開していました。
正式な発表は3か月くらい先になると思われますので、これで確定とは言えませんが、実際にはこれに近いものとなると思われます。オーレリー・デュポンが組んだ最初のシーズンです。
ジュエルズ (ジョージ・バランシン振付) 2017年9月24日から10月12日 ガルニエジョージ・バランシン/勅使川原三郎/ピナ・バウシュ 2017年10月25日から11月14日 ガルニエ
アレクサンドル・エックマン作品 2017年12月6日から12月30日 ガルニエ
ドン・キホーテ (ルドルフ・ヌレエフ振付) 2017年12月11日から2018年1月6日 バスティーユ
オネーギン (ジョン・クランコ振付) 2018年2月11日から3月7日 ガルニエ
バンジャマン・ミルピエ/モーリス・ベジャール 2018年2月27日から3月22日 バスティーユオルフェオとエウリディーチェ (ピナ・バウシュ振付) 2018年3月27日から4月5日 ガルニエ
ロミオとジュリエット (サシャ・ヴァルツ振付) 2018年4月10日から5月3日 バスティーユ
アンヌ=テレサ・ド・ケースマイケル作品 2018年4月27日から5月18日 ガルニエ
ジェームズ・ティエール/クリスタル・パイト/ペレース/ホフェッシュ・シェクター 2018年5月19日から6月8日まで ガルニエ (開演1時間前から、ガルニエ宮の公共スペースにてティエール振付作品が上演される)
リーズの結婚(ラ・フィユ・マル・ガルデ) (フレデリック・アシュトン振付) 2018年6月25日から7月13日 ガルニエ
なお、マリ=アニエス・ジロは「オルフェオとエウリディーチェ」、エルヴェ・モローは「ロミオとジュリエット」がさよなら公演になることが明らかになっています。
いわゆる古典バレエとしては、オーレリー・デュポンが宣言したようなクラシック・バレエの復活と言えるほどではなく、「ドン・キホーテ」「ラ・フィユ・マル・ガルデ」しかありませんが、「オネーギン」や「ロミオとジュリエット」のようなドラマティック・バレエあり、現代作品ありのバランスの取れたレパートリー(ルフェーブルの影響が大きいもの)に思えます。ミルピエのプログラムはロビンスやジャスティン・ペックなど、アメリカ色が強かったのですが、そういったカラーはやや払しょくされています。ただしミルピエの作品は一つは残っています。
エックマンやケースマイケルなどは新作なのか既存作品なのかは不明ですが、エックマン作品がオペラ座で上演されるのは初めてかもしれませんね。そして勅使川原三郎さんの作品も何になるのか、気になります。
いずれにしても、これはリーク情報であるので、来年の正式な発表が待たれますね。例年はゲストカンパニーがガルニエで1月に公演を行うのですが、今のところその情報は入っていません。
なお、「ジュエルズ」については、2017年7月のリンカーンセンターフェスティバルで、ボリショイ・バレエ、NYCB、パリ・オペラ座合同による「ジュエルズ」上演が行われます。したがって、これは類推でしかありませんが、オペラ座での上演も、もしかしたらボリショイ・バレエ、NYCBがゲストとして登場するかもしれません。