カルメンの新たな一面を描く、ミュージカル「ロマーレ 〜ロマを生き抜いた女 カルメン〜」

 小説「カルメン」を元に、カルメンを取り巻くジプシー・ロマ族の世界を描いたミュージカル「ロマーレ 〜ロマを生き抜いた女 カルメン〜」。演出・振付の謝珠栄は、2008年に『Calli』というカルメンの演出・振付を手掛けたが、本作でさらに掘り下げたいと語る。
「カルメンの影の部分に興味を持ち、今回はもっとロマとして生きた女、カルメンに焦点を当てたいと思い、脚本も音楽も新たに創作することになりました。メリメの原作を読んだとき、女性の私からみたカルメンはもっと違う女ではなかったかなという疑問がこの作品を創りたいと思ったきっかけです。
 カルメンの生きた時代で(肌の色が違う)ホセという白人の男との愛を貫きながら、死を覚悟してまでも生きた女性を、もっと深く探っていきたいと思います」
 
 キャストは主演のカルメンを花總まりと、松下優也、伊礼彼方、KENTARO、太田基裕、福井晶一が脇を固める。
 花總は「カルメン役としては2度目ですが、もっと深く深くカルメンという女性を作っていきたいと思います」。ドン・ホセ役は、テレビや映画出演で人気急上昇中の期待の若手、松下優也が配役。「稽古が始まって数日ですが、初日から謝先生が飛ばして進んでいっています。これからまた面白い展開に変わっていくのではないかと思っています」
 スニーガ中尉役の伊礼彼方は、「36歳になりましたが、ヒーローからヒール役にシフトチェンジしていっています。生理的嫌悪感を感じられるようにガンバリます」と役になり切る意気込みをユーモアを交えて語った。
 ミュージカル作品の出演機会も多いダンサーのKENTAROは、伊礼のコメントを受けて「ヒーローを演じたことはありません。根っからの悪役です。ジプシーの一族としてボス感満載でいきます!」と熱意たっぷり。
 新たなカルメンの物語を、個性溢れるキャストたちで楽しみたい。

 



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