2017年ドキュメンタリー映画賞受賞の『新世紀、パリ・オペラ座』、12月9日(土)の上映迫る!

 2017年のモスクワ国際映画祭にてドキュメンタリー映画賞受賞、フランス国内でもこれまでのパリ・オペラ座を撮った映画の中でも史上最高の動員数を記録した『新世紀、パリ・オペラ座』。
 
 バンジャマン・ミルピエの1年半の芸術監督電撃退任、そしてエトワール引退直後のオレリー・デュポンの就任というビッグニュースが世界中を駆け巡った。
「今、オペラ座に求められるものは何なのか?」その答えを求めるべく、経営陣の苦悩、舞台裏で汗を流すスタッフたち、劇場に関わるすべての人々をときにユーモアを交えながら、彼らの奮闘する日々を追ってゆく。アマンディーヌ・アルビッソン、エルヴェ・モロー、ファニー・ゴルスなどのダンサーが登場。監督はジャン=ステファヌ・ブロン。2015年1月から2016年7月まで約1年半に渡る撮影を敢行した。
 
 じつは本映画の実現に至るまで紆余曲折はあった。
 パリ・オペラ座総裁のステファン・リスナーは、最初の撮影オファーを断った経緯がある。
「話をもらったときは、私が2015年にパリ・オペラ座の総裁に就任してまだ日が浅かったし、バンジャマン・ミルピエも来たばかりだった。我々は、芸術的な方針や一般の観客に対する方針を決めているところだった…すべてが始まったばかりだったんだ」

  しかし、ステファヌ・ブロンの過去のドキュメンタリー作品を観て、考えが変わる。
「ジャン=ステファヌ・ブロンという人間、そして彼の監督としての仕事ぶりを知って考え直した。彼の持つヒューマニズム、眼差し、思いやりには完全に心を動かされた」

 予算の削減、頻発するストライキ、2015年11月に劇場が襲撃されたテロ事件。様々な困難に立ち向かいながら、さらなる高みを目指す。パリ・オペラ座が抱く危機感はけっして他人事ではない。



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