山本耕史の演出・主演のミュージカル『メンフィス』が、いよいよ12月2日(土)から開幕する。
本作はブロードウェイで初演され、2010年トニー賞では4冠に輝き、日本では2015年に初演した名作の待望の再演。主演キャストは山本のほか、濱田めぐみ、ジェロ、米倉利紀、伊礼彼方。
舞台の背景は1950年代のアメリカ・メンフィス。当時タブーとされていた黒人の音楽であるブルースを、ラジオ番組ではじめて紹介した実在の白人ラジオDJデューイ・フィリップスの半生が元となっている(本作の役名はヒューイ・カルフーン)。
当時のアメリカの人種差別問題をベースに、偏見を乗り越える白人男性と黒人女性のラブストーリーに発展させたドラマチックなストーリーとなっている。ボン・ジョヴィのキーボードであるデヴィッド・ブライアンが楽曲を担当。
山本が演出に加わったことでも注目を浴びているが、曰く「今回は演出としても携わっていますが、みんなと一緒に作っているという表現が正しいかな。空間的にガラっと変えちゃうので、初演からまったく違うものになります。前回の抽象的な部分を、本作ではリアルに
寄せていきたい。シャープに描きたい」
「ネタバレになっちゃうので具体的には言えないけれど、山本さんの頭の中にある構成は、日本ではじめてなんじゃないか」という伊礼の意味深な発言も。
山本、濱田、ジェロ、米倉、伊礼の個性溢れるキャラクターはもちろんのこと、歌唱力の素晴らしさも堪能したい。