11月10日、丸ビル1階マルキューブに壮大なクリスマスツリーがお目見えした。
ツリーは『くるみ割り人形』の主人公クララが住むドイツのシュタールバウム家のクリスマスをイメージしたもので高さは7メートルにも及ぶ。その前では、Kバレエダンサーたちが舞台衣装を身に纏い、ネズミたちも登場してのスペシャルパフォーマンスを披露。華やいだクリスマスが一足先に訪れた。
続いて、『くるみ割り人形』のストーリーをモチーフとしたクリスマスシアターの初のお披露目。クリスマスツリーの上に高さ15メートル、幅65メートルのプロジェクトマッピングが『くるみ割り人形』の楽曲とともに上映された。
Kバレエカンパニー芸術監督の熊川哲也は、「バレエダンサーにとって、チャイコフスキーが作曲した『くるみ割り人形』はとても慣れ親しんでいる作品です。僕は15歳からイギリスで生活していたので、家族の絆と愛を深めるクリスマスイベントはまた日本と違った趣があり、格別な思いがあります。
はじめてプロジェクトマッピングを拝見しましたが、人々の感受性を刺激するのはセリフはいらないんだと、改めて感じました」
多くのバレエ団が上演する作品だが、Kバレエカンパニーの『くるみ割り人形』は、スケールの大きさや壮麗な舞台美術は群を抜いている。バレエ公演も合わせて楽しみたい。