『ラ・カージュ・オ・フォール』10th アニバーサリー・パーティが、10月31日に六本木の金魚にて行われた。ゲイクラブ「ラ・カージュ・オ・フォール」を運営するジョルジュ(鹿賀)と、看板スターであるザザ(市村)が事実上の夫婦関係を隠し、一人息子の婚約をきっかけに繰り広げられるコメディ・ミュージカル。
『ラ・カージュ・オ・フォール』の世界観に合わせて行われたレストランシアター・六本木金魚ではニューハーフダンサーたちが、劇中歌「ありのままの私」の特別パフォーマンスを披露。
ジョルジュ役の鹿賀が「女房のほうは仕事の都合でひげを生やしてますが」とユーモアを交えて”妻”を紹介。市村は、「本当にいい旦那を持ったなと。こんなひげの生えた私でも、邪険にしないで末長くかわいがってくれたら嬉しいと思います」と役になりきって茶目っ気たっぷりに応じた。
ふたりは劇団四季時代から40年以上の友好関係を築いている。本公演では10周年を迎える記念すべき公演となる。鹿賀は「若い頃はまさかいっちゃんと夫婦役をやるとは思っていなかったし、こんなに長く続くとは思わなかった。10年目ではありますが新しい『ラ・カージュ』を観てほしい」
市村は、「最近は、『腰はどう?』とか『膝はどう?』とか『血圧はどう?』なんていう話になりますが、少しでも長くこの『ラ・カージュ』を上演し続けられるように、自主トレをがんばっています。今回は、今までとはまた違った新鮮な気持ちで『ラ・カージュ』をやれそうな予感がしています」
長期間愛されている本作の魅力について、鹿賀は「家族愛という普遍的なテーマが描かれていることですね。ただ物語が面白いだけではなく、感動のあまり涙を流す方もいらっしゃるんです。そういう要素も込められているからこそこれだけ長く続いているんだなあと思います。ショウを観に来るつもりで来てください」
演出は山田和也、その他の出演は、木村達成、愛原実花、真島茂樹、新納慎也、香寿たつき、今井清隆、森公美子ほか。