このトリプルキャストを見て頭を抱えたバレエファンも少なくないだろう。すべての回のキャストが見逃せない。
1月21日(土)は、酒井はなと浅田良和ペアの全幕が観られるのも初であれば、22日(日)の昼公演の芳賀望のソロルは、2011年新国立劇場での舞台より約7年ぶり。そして、同日夜公演は、ともにKバレエカンパニー出身の長田佳世と橋本直樹の一夜限りのペアが実現。
ニキヤ役の酒井はな(新国立劇場バレエ団オノラブルダンサー)、瀬島五月(貞松・浜田バレエ団)、長田佳世(新国立劇場バレエ団・プリンシパル)、ソロル役の浅田良和(元Kバレエカンパニー・ソリスト)、芳賀望(新国立劇場バレエ団・ファーストソリスト)、橋本直樹(元Kバレエカンパニー・ファーストソリスト)、ガムザッティ役の堀口純(新国立劇場バレエ団・ソリスト)、法村珠里(法村友井バレエ団)や、マイレン・トレウバエフ(元新国立劇場バレエ団・プリンシパル)が大僧正役で出演するといった豪華な顔ぶれ。
『ラ・バヤデール』(インドの舞姫の意)は、舞姫ニキヤの悲恋を描いた物語であるが、異国情緒溢れる舞台美術や衣裳も魅力の一つ。また、騎士ソロルを巡ってニキヤと領主の娘ガムザッティとの確執、ニキヤの悲哀に満ちた踊り、黄金の神像の踊りなど、各キャストがどう見せるのかが楽しみだ。
日本バレエ協会の主催公演は、クオリティも高く、所属先を越えたダンサー同士の交流・活躍の場を提供する貴重な機会になっている。今回は特に、長田佳世のバレリーナ最後の有終の美を飾るラストステージとなっており、この采配に感激しているバレエファンも少なくないはず。どの3キャストを選んでも堪能できる公演となるだろう。