柳本雅寛が主宰するダンスユニット「+81」(プラスエイティワン)が結成してから約6年、日本を代表するコンテンポラリーダンサーの青木尚哉や熊谷拓明、島地保武などと多くの作品を生み出してきた。
柳本は新国立劇場バレエ団で2014年から毎2年開催されている〈JAPON dance project〉の立ち上げメンバーであり、演出・振付・出演を担当している。2016年8月に上演された『ムーヴ/スティル』では、”コンテンポラリーダンサー講師”という設定の中、新国立劇場バレエ団ダンサーたちに振付を教えるというシーンでユーモアたっぷりに演じ、会場を大いに沸かせた。
また同年11月は、大植真太郎、辻本知彦、平原慎太郎とともに『忘れろ/ボレロ』に出演。柳本のみ全編「目隠し」という特異な演出で、他のダンサーにサンドバックにされながら動き続ける姿は滑稽の中にも「だんす」し続けることへの儚さと疑問を提示。最後に一人たたずみそれでも動き続ける身体からは哀愁を漂わせた。
そして2017年1月13日から『段差@踊場vol.1』と題し、第一線で活躍中のダンサーたちを集め4作品を発表する。
大植と辻本は、DDDシアターでの『忘れろ/ボレロ』の抜粋バージョンを再演。「即興が好き」と語る辻本は、もしかしたら多少味付けを変えて披露してくれるかもしれない。演出・振付家の川崎悦子が、加賀谷香、原田薫と共演を果たすのも見どころのひとつ。3人の個性がどう交わり融合するのか興味が尽きない。島地保武とアレッシオ・シルヴェストリンの新作にも注目したい。共に世界的振付家ウィリアム・フォーサイスのもとで踊っていただけに、斬新な発想と展開で観客を驚かせてくれるに違いない。さらに、+81の処女作である『Lily』に松田尚子を迎えることで、どのような『Lilly and I』を見せてくれるのか期待がかかる。詳細は下記URLから。
2016年『ブラックリスト』より 撮影:大洞博靖