北朝鮮というワードを見るたびに思い出すのは彼らのことである。
ロシアの大学在学5年間の間に出会った北朝鮮人の,
大学の教師科学部へ教授法習得のためにいた年上の彼らと
舞踊習得のためにいた小さくてかわいいみんな
彼らはロシアでバレエを学び,その後国に戻り,それを指導,あるいは踊るのであろうために
北朝鮮から派遣留学していた。
それは限られた一定の期間だったし,そんな期間の彼らと
話したり,卒論の被写体に研究したり,私はしていたんですが(もちろんロシア語)
ああ,思い出すのは,舞踊習得として送られていた男の子,
当時15-16歳で,私が卒論かくために見学していたクラスの中でも,
やっぱり綺麗で上手で,トップのロシア人と張り合っていた。その時,アジア人は日本人も北朝鮮人も
筋肉が強いんだなあと思ったこと,子供時代の筋肉の成長が早いんだなあとか
がんばっててかわいいなあとしか思ってなかった。
その男の子,ある日グレて。どうしたの?と聞いたら「毎日同じコンビネーションで飽きた!!」って
廊下を走っていた。私はその姿を見て,普通の男の子なんだ,と謎に安堵したことを覚えている。元気かなあ,みんな。
小さいこの綺麗な女の子。本当にかわいかった。年上のお姉さんたちが面倒をみていて,ほほえましかった。
そりゃ当時も,北朝鮮人!?とびっくりしたけれども,特に何か考えたことはなく,普通に接していて
ただ,大統領のバッチつけて歩いていたことは,記憶に新しい。
それが帰国して開戦してこんなことになっている。
もう,北朝鮮がこうしてロシアにバレエで派遣留学をさせることは,きっとない。
この子達が最初で最後。聞いた話だと,もう充分勉強させて国で教えられているから,もういい
ってことらしい。聞いた話だが。
だとしたら私,イチ日本人としてすごい時代にいたことになるんだな。
北朝鮮を悪い国って決めつけたり,それは個人の自由だからいいんだけども
悪い民族なんていない,悪い人はいる。 っていう言葉,ロシア語でもいうけれど
私はそれを忘れないようにしたいし,子どもにもそう教えている。理解しているかどうかは別として,
きっと言っていれば,いつかわかる。そう,プロパガンダだってそう。
書こうか書かまいか悩んだが,この雑記帳に今の自分の思ったことを書き留めておくことは
悪いことではないので,書き残しておくことにした。
過去に一度北朝鮮人の彼らのことをこの雑記帳に書いていた。
でも消していて
また書くことにした。
戦後,いつか笑って読めるように,自分が。