クラリモンド 舞台後記









舞台が終わってみても、2幕を何度も脳内再生しています。

すごくたくさんのコメントをいただきました。皆さん、とても気に入ってくださっていて嬉しいです。
せっかくなので舞台後記を。

個人的に踊っていてお気に入りの場面を紹介させてください。

・しおりさんと出会うシーン。「わーー、久しぶりに舞台でしおりさんを見た!」という感動がありました🥺

・娼館のシーンでのパドドゥ。誘惑するクラリモンドに翻弄されるの楽しいです😂うぶなロミュオー君が、少しずつ心を許し始める場面です。

・娼館の自分のソロ。娼館のセットのせいで、踊れるスペースがすごく狭いのですが、「みんな避けて!」と思いながら、思いきり踏み切ってました。

・娼館で、神父を追い返した後。「え?え?え、ええ???何何?何が起きたの?」っていう演技が好きです😂

・ベッドルーム。ここのパドドゥ、大好きすぎます。二人で起きる→ロミュオーだけ起きる→やっぱり二人で起きる→やっぱりロミュオーだけ先に起きる。と何度も振り付けは変わりました。罪を犯している罪悪感でいっぱいのロミュオー、振り返るとクラリモンドがこちらをみていて、「わーーーー辛い😭」。踊り始めてもクラリモンドは幸せそうだけれど、ロミュオーが踏み出す一歩は重いです。ベールを被ったクラリモンドに近づくところも、辛い辛い罪悪感いっぱいの歩み。曲調が変わってからは、耐えきれなくなって、クラリモンドを拒絶していきます。その悲しいドラマ!!!を演じるのは最高でした。

そして二幕。1幕が制作されたことにより、数カ所変更点がありました。
・まずは冒頭のロミュオーのソロ。亡くなったクラリモンドを想う、という解釈に変更され、苦悩と同時に、以前を懐かしむような雰囲気になっています。
・眠る体勢。子供ぽく見えてしまうので、肘をついています。
・ラスト。こちら質問でもいただきました。ゲネプロで変更になりました。ドレスを拾った後は、ただ静かに舞台前方へと足を運びます。変更時は、最後の十字を切るところまで、虚無感の中で行っていたのですが、十字に関しては感情を込めるように変更されました。

二幕の中で好きな一コマは、
・陽炎
・シルフィードとジゼルの一連
・ラスト
です!
陽炎は、舞台の真ん中、舞台手前に立って、スポットライトを感じながらの場面です。スポットライトの当たり方が、映画の一場面のようでした。すごく印象的なシーンで、オネーギンの最後のパドドゥ、タチアナを抱きしめようと腕を通すのに似ています。大好きな瞬間です。
シルフィードとジゼルの一連。ここは、最後の方に出てきます。クラリモンドを抱きしめようとするのですが、腕の中をすり抜けていきます。何度腕を伸ばしてもすり抜けてしまうのが切ない場面です。
ラスト。もう、疲れ切って、体力の限界です😂2幕のすごいところは、23分ほどの音楽を丸々使ているということ。ロミュオーもクラリモンドもずっと舞台にいるということ。クライマックスには、すっかり作品の世界に入り込んでいます。こんなに入り込める作品は他にはないと思います。お客様もきっと同じように、23分間、切れることのない緊張感の中、その世界に没頭しているのではないでしょうか?

またいつか踊りたい作品です。
この作品に出会えたこと、本当に感謝しています。
そしてたくさんの嬉しいコメント、重ねてありがとうございます!
自分の今までの人生や経験が、この役を演じるための表現を与えてくれました。

そして、何より熊川監督には感謝でいっぱいです。
入団当初は演技がまったくできなかった僕を、ここまで成長させてくれたのは、間違いなく熊川監督です。
本作品を踊らせてもらえたこと、感謝でいっぱいです。

一つ前の記事に、皆さんから頂いた質問の回答をしていますので、よかったら🙇🏻‍♂️






記事を読む
http://moondanceblog.blog.fc2.com/blog-entry-333.html

スポンサーリンク