K-BALLET COMPANY『海賊』、中村祥子のKバレエ最後の舞台

 熊川哲也芸術監督版による演出は、音楽や複雑なストーリー性を見直し、オリジナル作品とまで言えるほどの大胆な改訂を加えた。本公演の見どころはなんといっても、一から再構成したという音楽と熊川版オリジナルのラストシーンに代表される再構成されたストーリーであり、演出家としての実力が遺憾なく発揮されている。
 華麗に舞う美しきメドーラとしてキャスティングされている世界的プリマの中村祥子にとっては、K-BALLET COMPANY Spring 2020『海賊』がKバレエでの最後の公演となる。Kバレエでのラストシーズンということもあり、2019-2020年シーズンは中村祥子が出演する公演はすぐにソールドアウトとなった。
 ダンサーを引退する訳ではないものの、まだ発表されていない今後の去就によっては、中村祥子の踊りを観ることができる機会は大幅に減ってしまうかもしれず、今回の公演は見逃すことのできない、とても貴重な機会となるだろう。



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