バレエ×ピアノ×映像で魅せるIwaki Ballet Company『ヴェニスに死す』~Morte a Venezia~ 

 2つのプログラムで贈るIwaki Ballet Companyの公演が、3月11日(水)渋谷区文化総合センター大和田伝承ホールにて開催される。『ヴェニスに死す』は、西島数博・振付のバレエ×ピアノ×映像のコラボ作品となり、『瀕死の白鳥』は同バレエカンパニー『Ballet Gala 2019』の公演で、静謐な美しさで観客の涙を誘った井脇幸江がソロで演じる。
 
 『ヴェニスに死す』の舞台背景は20世紀初頭のミュンヘン。著名な作家グスタフ・フォン・アッシェンバッハは、異国風の男の姿から旅への憧憬をかきたてられイタリアのヴェネチアに降り立つ。そこでグスタフは、ホテルに滞在する上流ポーランド人家族の一人である少年タージオの美しさに魅せられる。様々な栄誉に包まれた作家グスタフが、美少年への恋によってカオスな心情にのめりこんでいく様子を表現する。

 『瀕死の白鳥』はミハイル・フォーキンが、 湖に浮かぶ一羽の傷ついた白鳥が、やがて息絶えるまでを描いた作品。生と死のドラマが1作品の中に凝縮された作品となっている。チェロやハープの美しい音色と共に、生演奏の美しさや尊さという内面世界を、井脇幸江が独自の解釈で表現する。
 出演は、井脇幸江、安村圭太、西島数博に加え、ピアニストの吉川隆弘、チェロのクリストファー・聡・ギブソン、ハープの池城菜香という豪華な顔ぶれとなっている。

 また当日は、劇場ホワイエにてスパークリングワインなども用意される。至福のひと時を味わいに、会場まで足を運んでみてはいかがだろうか?

 (ライター・佐藤靖晟)



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