「エトワールへの道程」は、新国立劇場バレエ研修所ダンサーの集大成ともいえる晴れの舞台。未来のスターに出会える公演としても知名度が高く、今年で9回目を迎えた。
本公演は第12期生の修了公演となり、2016年に続き『ドン・キホーテ』と『白鳥の湖』などがラインアップされている。昨年はゲスト出演として、牧阿佐美バレヱ団の菊地研がバジルを踊り、プリンシパルの貫禄を見せた。今回は、芳賀望と酒井大(谷桃子バレエ団 ソリスト)のダブルキャストのゲスト出演となる。
『白鳥の湖』のゲストダンサーは、新国立劇場バレエ団 登録プリンシパルのマイレン・トレウバエフが配役されているが、ジークフリード王子とロートバルトに連日日替わりで出演するという意欲的な試み。田中俊太朗は2演目の出演となり、『白鳥の湖』でロートバルト、『ドン・キホーテ』ではエスパーダを踊る。また、オディール役の同研修所修了の阿部裕恵(牧阿佐美バレヱ団)にも要注目だ。『ラ・シルフィード』は、江本拓(新国立劇場バレエ団 登録ファースト・ソリスト)がジェームスを踊る。
コンテンポラリー・ダンスは、ワーグナーの楽曲を用いた貝川鐵夫による『Space that leads』を発表。振付家としての手腕も光る貝川の新作にも期待がかかる。
※詳しいキャストは下記の公式URLから。
『眠れる森の美女』第3幕より C) 瀬戸秀美