2018年11月16日の本番を控え、『ドン・キホーテ』の公開リハーサルが行われた。本公演は2004年に初演され、熊川哲也芸術監督が舞台美術と衣裳を手掛けたことでも注目を浴び、以降、同カンパニーの主なレパートリーとなった。
主演は矢内千夏・堀内將平、小林美奈・山本雅也、毛利実沙子・杉野慧のペアがキャスティング。リハーサルは第1幕のシーンから、初日を飾るキトリ役の矢内とバジル役の堀内が登場、指導にはプリンシパルの宮尾俊太郎が担う。
宮尾は、キャラクターダンスの独特のリズム感、メリハリ、リフトのタイミング、女性を支えるときの手の添え方など、積極的に見本を見せながらひとつ一つ丁寧にアドバイスを与えてゆく。これまでに培ったスキルと表現力を惜しみなく伝授する真摯な姿に、カンパニーのさらなる飛躍を垣間見た。
3キャストすべてが初役デビューというフレッシュな新星たちに大いに期待がかかる。