横浜ダンスコレクション2017 『BODY/PLAY/POLITICS』、1月26日より開幕!

 「若手振付家の発掘・育成」と「コンテンポラリーダンスの普及」を目指して1996年にスタートした、〈横浜ダンスコレクション2017〉。22回目を迎える2017年の開催では「BODY / PLAY / POLITICS」と共通テーマでダンスと美術を通して身体表現を掘り下げようという試みだ。
 
 まず特筆すべきは、振付家、ダンサーのダミアン・ジャレと彫刻家・名和晃平の共作 『VESSEL yokohama』。『VESSEL』は、2016年の9月に京都と10月に犬島で上演されており、本公演は関東地域での初の待望の開催となる。

 ダミアン・ジャレといえば、2014年にシディ・ラルビ・シェルカウイとのコラボ作品『BABEL(words)』で、民族・言語・アイデンティティをテーマにクリエーションして注目を浴び、多国籍のダンサーたちは巨大なパイプスティールを駆使しながら舞台上を駆け回った。

 本公演の『VESSEL』は本来、船・器の意があるが、出演の森山未來によると、「ダミアンは日本古来の文化をリサーチして、人間の身体を土偶化しようと考えた」という。舞台上には中央に液体を有する岩石のような大きなオブジェが鎮座し、その周辺には水が湛えている。名和の舞台美術にダンサーの身体が重なった造形は、もうそれだけで完成されたひとつの作品のようだ。名和とダミアンの世界観、ダンサーの身体能力が見事に融合した本作は特に必見だ。
 
 また、フィリピン出身の振付家・ダンサー、アイサ・ホクソンが東京のホステスクラブのリサーチから創作を始め、ジャンダーとサービスがどのように具体化され“女性らしさ”を演じるのかを作品化した『HOST』を日本初演、横浜ダンスコレクションEX 2011で最優秀新人賞、2015年には「審査員賞」、「若手振付家のための在日フランス大使館賞」を受賞した川村美紀子による、受賞作『インナーマミー』、フランスでのレジデンスプログラムにて制作・発表した『地獄に咲く花』の上演や、横浜ダンスコレクションEX2013にて「若手振付家のための在日フランス大使館賞」、「MASDANZA賞」を受賞した奥野美和、2016年のファイナリストである高橋萌登といった横浜ダンスコレクションから羽ばたき国内外で活躍する振付家が、シンガポールや韓国のダンサーたちとのコラボ作品を発表する「ダンスクロス + アジアセレクション」も注目される。
 さらに、2016年コンペティションIIで最優秀新人賞を受賞した田村興一郎の『Yard』、このフェスティバルの基軸となるコンペティションでの若手振付家による作品上演など、次世代を担う振付家・ダンサーたちの熱いステージをともに体感したい。

 

c) Damien Jalet|Kohei Nawa, VESSEL_2016_Rohm theater_Photo by Yoshikazu Inoue

『HOST』c) Andreas Endermann

 



記事を読む
http://dancerssupport.com/hot-topics/news/1167/

スポンサーリンク