ミュージカル『VIOLET』、日英共同制作プロジェクトが始動!

 梅田芸術劇場とイギリスのチャリングクロス劇場による新プロジェクト・共同企画制作がスタートする。チャリングクロス劇場はオフ・ウエストエンドにある150年以上の歴史を持つ建造物で、芸術監督トム・サザーランド総指揮のもと「英国・バージョン」を2019年1月から開幕する「日本バージョン」は演出家・藤田俊太郎により、それ以降に日本で上演されることが決定している。

 ミュージカル『VIOLET』は1997年にオフ・ブロードウェイで初演され、最優秀ミュージカル賞受賞、ドラマ・デスク・アワードにノミネートされるなど、高い評価を受けている話題作。

 物語は、幼いころのある事件がきっかけで、人目を避けて暮らす25歳の女性ヴァイオレットが、「あらゆる傷を治す奇跡の宣教師」に会うべく、アメリカ南部の片田舎から長距離バスで旅するストーリー。

 サザーランド曰く、「作品を楽しんで頂くのはもちろん、お客様が作品の一部になれるものを目指しています。『VIOLET』は、まさにそのような作品です」

 藤田は実際に、ノースキャロライナから長距離バスに乗り、主人公ヴァイオレットと同様の旅をしてきたという並々ならぬ意気込み。
「チャリングクロス劇場では、劇場そのものを、ヴァイオレットが乗ったバスのように仕立てて、観客と一緒に旅をするような演出を考えています。『VIOLET』は、60年代アメリカの公民権運動を背景にしています。当時の価値観や宗教、人種を超えて格闘する人びとに出会い、成長してゆく女性の姿を描いた物語です。

 日本バージョンでは、日本人により分かりやすい「入り口」を明確にしようと考えています。この作品は60年代のアメリカでありますが、その時代を追体験する仕掛けはたくさん創ります」

 日本バージョンの上演日を楽しみに待つこととしよう。



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